相手を傷つけずにお誘いをうまく断る魔法【白魔法の心理学】

相手を傷つけずにお誘いをうまく断る魔法
断られるのは自分のせいではないと相手が思えるような理由をつける
人からのお誘いを受けた際、受けるのは簡単ですが断るのは意外と難しいものです。実際、意識をしたことのない異性から突然デートに誘われたときなど、どう断ったらいいものか苦労することもあるでしょう。できれば波風立てずに上手に断りたいところです。
例を挙げると、「週末、〇〇へ行きませんか?」と誘われたものの相手にはまったく興味がないとしましょう。ここで「今週はちょっと用事あるので…」と答えてしまうと、「では来週は?」「いつだったら空いていますか?」などとしつこく誘われるケースも考えられます。ここでウソの理由をつけて断ると、後にバレてしまったときに気まずい展開となりかねないので避けたいものです。かといって「あなたには興味がないです」とぴしゃりと断るのも相手の自尊心を傷つけてしまう分、ストーカー化する可能性もあるので注意が必要です。
上手な断り方としては、「今、心の余裕がないのでゴメンナサイ」「詳しくは話せないけどいろいろあってしばらく無理そうです」などが無難です。たとえあいまいな理由でも、相手がそれ以上詮索するのをためらってしまうような返事でいいのです。すると相手は、何か大事な事情があるから断っているだけで「自分のせいではないからあきらめよう」と心のなかで合理化(正当化)し、その状況を受け入れやすくなるのです。
相手と気まずくならない? 上手な断り方
「よかったら今月、新しくできたイルミネーションがキレイなショッピングモールに行かない?」
(この人と行ってもあんまり楽しくなさそうだな…)
「今月は予定が入っていて…」
「じゃあ来月は? いつなら大丈夫そう?」
(しつこいな…察してよ…)
「ちょっといろいろあって心の余裕がなくてしばらくは無理です…」
「そうなんだ…」
(なんだか大変なんだな)
相手がそれ以上誘えなくなるような返事を。
【出典】『白魔法の心理学』監修:渋谷 昌三
【書誌情報】
『白魔法の心理学』
著:渋谷 昌三
人間心理を40年以上研究してきた著者が導き出した心理学の真髄!相手の心を傷つけずに動かしたり、自分の身を守る“白魔法の心理学”を身につければ、誰でもストレス0で生きられる!
仕事、家族、友人、知人など、あらゆる人間関係でトラブルやストレスは付きものです。
いつもなんとなく笑顔で流しているけど、思い返してみると「あれ?あの発言って……」とイライラしたり、悲しくなったり、ということもあるかもしれません。
でも、優しい人ほど「何か言って相手を傷つけたくないし、自分は大丈夫」など、自分を納得させる理由を作ってしまいがち。
さらに、誰かに頼られたら助けてあげたいし、その人のためになるなら自分が多少つらくてもやってあげよう、と考える人もいます。でも、お礼も言ってもらえなかったり……。
そういったことを繰り返していると、知らないうちにだんだんと心が疲れている状態になっていることも。
そんな誰かを傷つけたくないけど、ストレス0で自分の心も楽に生きたい、という人に向けて、心理学を40年以上研究してきた著者がたどり着いた、周囲の人も自分の心も癒す”白魔法の心理学”を紹介します。
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人間関係に悩んでいたり、より良くしたい人にはぜひ読んで頂きたい一冊です。
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