アストンマーティンValkyrieが市街地コースでスプリントデビュー、IMSAロングビーチにて
- アストンマーティンValkyrie、世界に名高いグランプリ・オブ・ロングビーチで初のIMSAスプリントレースに参戦 - ロングビーチでValkyrieのハンドルを握るのはIMSA GTDチャンピオン経験者ロマン・デ・アンジェリスと2023年ロングビーチGTD Pro優勝のロス・ガン - Valkyrieは2025年にIMSAと世界耐久選手権(WEC)という2つの世界最高峰スポーツカーシリーズの両方で戦う唯一のハイパーカー - アストンマーティンTHORチーム、セブリングの心強いデビュー戦後のテストとシミュレーターのプログラムでValkyrieのパフォーマンス向上を継続
2025年4月8日、ロングビーチ(米国):
驚異の新型ハイパーカー、アストンマーティンValkyrieが今週末、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権第3戦の世界に名高い100分レース、グランプリ・オブ・ロングビーチ(米国カリフォルニア州)でスプリントレースに初挑戦し、その歴史的な歩みに再び重要な一歩を記します。 英国のウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ブランドであるアストンマーティンの最新型ハイパーカーValkyrieは、先月のモービル1セブリング12時間レースでトップ10入りの好調な成績でハイパーカー・レギュレーションに準拠して製造されたレーシングカーとしてはIMSA史上初のポイントを獲得したばかりですが、今回は世界最高峰の市街地コースに挑みます。 アストンマーティン初の「ル・マン・ハイパーカー」(LMH)となるValkyrieは、IMSA最高峰GTPクラスで唯一、公道仕様のハイパーカーをベースにしています。2月のカタール1812kmレースでデビューを果たしたValkyrieは、IMSAに出場する最初のLMHであると同時に、IMSAとFIA世界耐久選手権(WEC)の両方に出場する唯一のLMHでもあります。 ValkyrieはセブリングでアストンマーティンのワークスチームTHORによって米国デビューを果たし、世界で最も過酷とされるサーキットで堅調な走りを見せ、心強い結果を残しました(総合9位)。今週末と残りのシーズンすべてを通して23号車のValkyrieを駆るのは、これまでもドライバー布陣に名を連ねる2022年IMSA GTDチャンピオンのロマン・デ・アンジェリス(カナダ)とGTDの常連勝者であり2022年のロングビーチでThe Heart of Racingに初めてGTD Pro優勝をもたらしたロス・ガン(英国)です。これまで共に参戦していたアレックス・リベラス(スペイン)は現在WECに戻っていますが、10月にロード・アトランタで開催されるシーズン最終戦でIMSAに復帰します。 アストンマーティン・パフォーマンス・テクノロジーズとTHORによって量産モデルをベースに開発されたValkyrieの競技バージョンは、レース用に最適化したカーボンファイバー製のシャシーに6.5リッターV12エンジンの改良版を搭載しています。エンジンは標準仕様では最高回転数11,000rpm、最大出力は1,000bhpを超えますが、ハイパーカーのレギュレーションに従い、500kW(680bhp)という出力制限を厳密に遵守します。 今回のValkyrie出場は、アストンマーティンにとってロングビーチを含む5つの総合優勝と7つの表彰台獲得を決めたアメリカン・ル・マン・シリーズがあった2011年シーズン以来、初めての米国スポーツカーレース最上位部門への挑戦になります。 ロス・ガン、アストンマーティンValkyrie 23号車ドライバー:「ロングビーチはいつでも特別なレースです。今回はValkyrieにとって初めてのストリートコースになります。V12がビルに反響する音はとんでもなく素晴らしいでしょう。毎回楽しんでいます。明らかに今シーズンで最も短いレースで、アクション満載になると思います。The Heart of Racingのロマンと私としては、これまでの2レースの上に実績を積み重ね、究極的なペースに近づくよう目指し、このクルマについて引き続き学び理解することが重要です。」 ロマン・デ・アンジェリス、アストンマーティンValkyrie 23号車ドライバー:「ロングビーチはレースとサーキットの大ファンであるだけでなく、一年で最初のスプリントレースでもあるので、いつも楽しみにしています。GTPクラスはさらにエキサイティングです。過去に大きな成功を一緒に達成したチームメイトのロスと同じクルマで走ることを楽しみにしていますし、Valkyrieで同じようにコンスタントに前進を続けていけることを願っています。」 イアン・ジェームズ、アストンマーティンTHORチーム代表:「私たちは毎日Valkyrieに少しずつ改良を加えています。セブリングではレース後もテストのために残りましたが、そこで非常に貴重な成果を得ることができました。セブリングのレースウィークエンドが始まってから、ずいぶん多くを学んだような気がします!もちろん、いまだ学習途上にあり、ロングビーチではこれまでとまったく異なる課題に直面することになりますが、シミュレーターをフル稼働させて、チームもプログラムも常に前進しています。」 アダム・カーター、アストンマーティン耐久モータースポーツ責任者:「ロングビーチはValkyrieにとって新たな魅力ある挑戦となります。車両にとっても、ドライバーにとっても、まったく異なる技術的挑戦となる今回の市街地コースでは、より制約の多いレース環境の中でValkyrieのドライバビリティと各種動的性能に新たな要求が突き付けられることになります。本プログラムが現在データ収集の段階にあることは重々承知していますが、だからこそロングビーチのようなレースはこのプロセスにとって極めて重要になります。出場のたびに、はかりしれないほどの前進を成し遂げているところです。」 パートナーチーム速報 Vantage GT3、世界中で栄光を追う The Heart of RacingがロングビーチのGTDクラスで再び表彰台獲得を狙う ポール・リカールのGTワールド・チャレンジ・ヨーロッパ・エンデュランス・カップには6台ものアストンマーティンVantage GT3が出場 新型Vantage GT3の初勝利を決めたD’station Racingが名高いAUTOBACS SUPER GTシリーズに復帰、タイトル争いを狙う 活発に活動を展開しているのはロングビーチ(米国カリフォルニア州)で開催されるIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権のValkyrieだけではありません。アストンマーティンで最も成功を収めているレーシングカーの最新モデルVantage GT3も、カリフォルニアの市街でGTDカテゴリーの頂点を目指して戦う大きな週末に向かいます。 シリーズチャンピオンに輝いたことのあるThe Heart of Racing(THOR)から出場する最新型Vantage GT3は、ロレックス・デイトナ24時間とセブリング12時間レースの両方で3位フィニッシュを決め、IMSA開幕から2戦続けて表彰台を獲得しています。この快挙で、英国人ドライバーのトム・ギャンブルとキャスパー・スティーブンソンは、GTDクラスチャンピオンシップ首位と41ポイント差で現在スタンディング2位に入っています。 今週末は、GTワールドチャレンジ・ヨーロッパ・パワード・バイ・AWSもポール・リカール(フランス)で開幕を迎えます。世界で最も激しい戦いが繰り広げられる、このGTオンリーの耐久シリーズに、3チームから出場する6台のアストンマーティンVantage GT3が、4クラスすべてにわたって参戦します。 GTワールド・ヨーロッパで5ラウンド開催されるエンデュランス・カップの開幕戦でもあるこの3時間レースには、アストンマーティンをはじめ世界を代表する10のマニュファクチャラーから錚々たる59台が出場します。2024年のスパ24時間レース勝者Comtoyou Racingからは、アストンマーティンのワークスドライバーのマッティア・ドゥルディ(イタリア)、マルコ・ソーレンセン(デンマーク)、ニッキ・ティーム(デンマーク)という顔ぶれのVantage GT3の7号車がプロ・クラスに戻ってきます。シルバー・クラスでも、ベルギーを拠点とするComtoyou Racingからニコラス・バート(ベルギー)、コービー・パウエル(ベルギー)、アストンマーティン・レーシング・ドライバー・アカデミー最優秀ドライバーのジェイミー・デイ(英国)がVantage 21号車で出場します。同チームのラインアップの最後を飾るのはブロンズ・クラスの270号車で、両者ともベルギー出身のアレクサンドル・ルロワとアントワーヌ・ポティに加え、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1(R)チームのドライバー・アンバサダーであるジェシカ・ホーキンス(英国)がシリーズデビューに臨みます。 Walkenhorst Motorsportも、2台のアストンマーティンで同チャンピオンシップに戻ってきます。ドイツを拠点とするWalkenhorst Motorsportは、デビッド・ピタード(英国)、エンリケ・シャヴェス(ポルトガル)、クリスチャン・クログネス(ノルウェー)と全員がワークスドライバーの34号車をプロ・クラスに投入します。同チームからシルバーに出場する35号車には、ロマン・ルルー(フランス)、マテオ・ビジャゴメス(エクアドル)、オリバー・セーデルストロム(スウェーデン)が乗り込みます。 また、アストンマーティンVantage軍団に新しい名前が加わりました。2 Seas Motorsportsが運営するVerstappen.com です。今シーズンは33号車のティエリー・フェルミューレン(オランダ)、クリス・ルーラム(英国)、ハリー・キング(英国)がゴールド・クラスに出場します。 一方、2025年は日本ではD’station RacingがAUTOBACS SUPER GTシリーズに戻り、アストンマーティンVantage GT3でGT300クラスに参戦します。富士を拠点とする同チームは、昨年6月に鈴鹿で新型Vantageの国際レース初勝利を挙げ、この名誉ある日本のGT選手権でアストンマーティンに初めてのクラス優勝をもたらしました。ドライバーでチーム代表の藤井誠暢(日本)が2024年にチームを組んだチャーリー・ファグ(英国)と共に、アストンマーティン初のSUPER GTタイトルを狙います。開幕戦は岡山で日曜日に開催されます。 アストンマーティン耐久モータースポーツ責任者であるアダム・カーターは次のように述べています。「競技2シーズン目にあって、Vantage GT3はパフォーマンスとドライバビリティの両面で極めて高い競争力を持ち、それは世界中のパートナーチームの質の深さと高さにも証明されています。Comtoyou Racingは、デビューシーズンで新型Vantage GT3初の国際タイトル獲得寸前まで行きました。さまざまな国際選手権で幅広くフルシーズン分の知見を得た今、2年目には既に傑出したクルマからさらに高いパフォーマンスを引き出すことができると考えています。」 昨年スパ・フランコルシャン24時間レースを制したVantage GT3は、ウルトラ・ラグジュアリー・ハイパフォーマンス・ブランドであるアストンマーティンがスポーツカーとして最高に磨き上げたVantage GT3と同じ機械的アーキテクチャを採用し、アストンマーティンの実績ある接着アルミシャシーを中心に組み立てられ、恐るべき4.0リッターV8ツインターボエンジンを搭載しています。 視聴方法
グランプリ・オブ・ロングビーチは2025年4月12日(土)の現地時間14:00(GMT+8時間)に開始されます。IMSA TVとIMSA YouTubeチャンネルで生中継されるほか、各国の放送局による生中継も放送されます。GTワールドチャレンジ・パワード・バイ・AWSの開幕戦は4月12日(土)の現地時間18:00(GMT-1時間)開始で、公式ウェブサイトとYouTubeチャンネルで視聴できます。岡山で開催されるAUTOBACS SUPER GTシリーズ第1戦は4月12日(土)の現地時間13:10(GMT-8時間)に開始されます。こちらのプレスリリースに関する素材は、下記よりダウンロード可能です。
https://we.tl/t-NMqivLmiSR
アストンマーティン・ラゴンダについて
アストンマーティンは、世界でもっとも熱望されるウルトラ・ラグジュアリー・ブリティッシュ・ブランドとなることを目指し、人々を魅了してやまないハイパフォーマンス・カーを作っています。
ライオネル・マーティンとロバート・バンフォードによって1913年に設立されたアストンマーティンは、スタイル、ラグジュアリー、パフォーマンス、エクスクルーシブネスを象徴するグローバル・ブランドとして知られています。アストンマーティンは、最先端のテクノロジー、卓越したクラフトマンシップ、美しいスタイルを融合させ、Vantage、DB12、Vanquish、DBX707に加え、同社初のハイパーカーであるValkyrieなど、高い評価を得ている一連のラグジュアリー・モデルを生み出しています。また、Racing. Green.サステナビリティ戦略に沿って、アストンマーティンは2025年から2030年にかけて、PHEVとBEVを含むブレンドドライブトレインアプローチによる内燃エンジンの代替システムの開発にも取り組んでおり、電気自動車のスポーツカーとSUVのラインナップを持つという明確なプランを描いています。
英国のゲイドンを拠点とするアストンマーティン・ラゴンダは、ラグジュアリー・カーを設計、製造、輸出し、世界で50以上もの国で販売しています。スポーツカー・ラインナップはゲイドンで製造されており、ラグジュアリーSUVのDBXは、ウェールズのセント・アサンで製造されています。同社は、2030年までに製造施設をネットゼロにする目標を掲げています。
ラゴンダは1899年に設立され、1947年にアストンマーティンとともに故デビッド・ブラウン卿に買収され、現在は「Aston Martin Lagonda Global Holdings plc」としてロンドン証券取引所に上場しています。
2020年には、ローレンス・ストロールが同社のエグゼクティブ・チェアマンに就任し、未来の重要な分野に対して新たな投資を行うと同時に、アストンマーティン・アラムコ・フォーミュラ1(R)チームとともにモータースポーツの頂点へと復帰し、英国を象徴するブランドとして新たな時代へと乗り出しています。
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