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舟券を的中させる為のスタート展示の見方とは?『究極のボートレースガイドブック』

Text:永島知洋

これを覚えたら一人前!知っておきたい予想ファクター

スタート展示、周回展示、コース別成績、チルト……。ボートレースならではのこうした予想ファクターを押さえれば、これであなたもボートレース通。「チルトの魔術師」「前づけの鬼」「絶対王者」と称される名選手を覚えておけば、的中はもう目前!

スタート展示はどうやって見ればいい!?

ボートレースにとって大事なスタート。その事前練習をまず見せてくれるのがスタート展示。ここではスタート展示の私なりの見方を簡単にお教えしたいと思います!とにかく「スタート展示はボーっと見るべし!」ボーっととは!?とにかく全体6艇をボーっと!先入観を持って見ると、特定のボートだけに注目してしまうので、全体的にボーっと見ましょう。

スタート展示とは「進入のコース取り」を見せてくれるもの。つまり、どのコースを取ってスタートするのかを見せくれます。ただここで注意しないといけないのは、このコース取りが本番で変わることもあるということ。スタート展示ではフライングをしても罰則はありません。あくまでも練習だからです。レーサーもスタート展示をし終えてピットに返るとスリット写真を見ることができます。その写真を見て自分がどれくらいのスタートを行ったのか確認し、それを踏まえて本番に修正してくるのです。

スタート展示はどうやって見ればいい!?『究極のボートレースガイドブック』

レーサーのなかには、展示で遅れていた方が本番にスタートを合わせやすいタイプや、ちょっとフライングしているほうが本番で合わせやすいタイプがいます。各レーサーの特徴を覚えてくると「このレーサーの展示のスタートは早めだな」とか「このレーサーはいつもスタート展示で遅れ気味だけど、遅れているくらいが本番はしっかりと良いスタートを切ってくるな」とかがわかってきます。ここまで覚えられるともう完璧な玄人ファンです(笑)。

スタート展示のどこをボーっと見るのかといいますと、
・スタート遅れていたけどスタート後に前のボートに追いついていったな
・スタート早すぎたけど、そのあと追いつかれたな
・スタート後に追いつかれたボートは伸びがちょっと弱いのかな?
・追いついたボートの伸びが良いのかな?
など、ぼーっとスタート展示を見てこういったことをチェックしていただきたい!

スタート展示のどこをボーっと見る『究極のボートレースガイドブック』

レーサーは「フライングしすぎると合わせにくいが、それでも遅れているときよりは合わせやすい」とよく言います。遅れすぎているときは「本番でスタートを展示より早めに行かないといけない」「スタートを突っ込まないといけない」というコメントが出ますが、やはりスタートを突っ込むには勇気もいりますし、フライングのリスクも出てきます。早い場合はそれを逆算して、ちょっと遅めにスタート行けばそれ以上早いスタートにはならないので、その方が合わせやすいといわれています。スタートには風がもちろん大きな影響をもたらします。追い風なのか?向かい風なのか? その風によってスタートはどれくらい遅れているのか? それとも早いのか?追い風状態でスタートタイミングが合っていないレーサーは、本番時に難しい修正が必要になってきます。

スタート展示のどこをボーっと見る2『究極のボートレースガイドブック』

無風だとスタート合わせやすいな!『究極のボートレースガイドブック』

追い風ということは後ろから押されているわけですから、いつも以上にスピードが出るので、無風のときのようにスタート勘を合わせるのは難しい状況といえます。なので、追い風時にスタートタイミングが合っていないレーサーは、本番も合わない可能性が高いかもな、というような予想も成り立ちます。逆の発想としては「追い風でもスタートがドンピシャの選手がいたら買い」とも言えますね。ちょっと難しいことを書いてしまいましたかね?最初のうちはスタート展示はとにかくボーっと見て、スタート後にちょっと他のボートより出て行ったなとか、ちょっと下がったなとかをチェックしてみてください!

追い風だとスピードが出て難しいなぁ……『究極のボートレースガイドブック』

ボートレースのヒント

『3カド』

最近の進入で面白いのが3カド!多くのレースで123/456での枠なり進入になり4カドとなります。しかし、3コースのレーサーも一緒にダッシュに引っ張り12/3456という進入になり、ダッシュの最内が3 号艇となることを3カドといいます。3カドのメリットは、もちろんダッシュ力を使って1番に攻めることができ、内側に2艇しかいないのでスタートが決まると一気にまくれるということ。

ただ、デメリットもあって、スタートが決めにくいということ。単純にダッシュに行くだけではないのかと思われがちですが、3コースのダッシュと4コースのダッシュでは大時計の見える角度が全然違うみたいです。私たちファンにはわからない感覚ですね。よく3カドの戦法をとるレーサーを覚えてみるのも面白いので、みなさんぜひ探してみてください!

【出典】『究極のボートレースガイドブック』著:西野精治

【書誌情報】
『究極のボートレースガイドブック』
著:西野精治

近年、コロナ禍の影響もあり公営ギャンブル市場は毎年のように売り上げを伸ばしています。スマートフォンの普及で手軽に参加できることもあり、今やバブル期の売り上げを上回る状況となっています。この公営競技の中でも最もファンや売り上げを伸ばしているのがボートレース(競艇)。公営ギャンブルと言えば中央競馬(JRA)を思い浮かべる人が多いはずです。たしかに昔から競馬ファンは多く、馬券の売り上げが全公営競技の中でダントツに大きかったのですが昨今は状況が変わりつつあります。ボートレースの人気は急上昇、舟券の売り上げは2兆4142億円(2022年度)と約3兆円の中央競馬に肩を並べるまでになっていて、新規のボートレースファンが増加していることを示しています。とはいえ、初心者にはどうやってボートレースを予想していいのかが分からないのも事実。最初は誕生日とか好きな番号、好きな色、カッコいい選手などの理由で舟券を買うのもありですが、ずっとそのレベルではボートレースを本当に楽しめているとは言えないでしょう。本書はその域を脱して「選手の実力」「有利なコース」「レース展開」「モーターやボートの性能の見極め」などを知ることによって、「自分でレースの予想、推理」ができるようになることを伝授する1冊です。著者の永島知洋氏は「ボートレース楽しむプロ」としてほぼ毎日のようにテレビ番組やYouTubeのレース配信番組でボートレースの面白さ、楽しみ方を身をもって示している人です。小難しいことは抜きに「興味はあるけど専門知識ゼロの人が、とりあえず舟券を予想できてレースを楽しめるようになる」をコンセプトに書き下ろした1冊です。

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