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桃の節句は女の子のお祝いだけじゃない?元来は誰のための節句?【開運神社カレンダー】

身代わりの人形や雛を流して邪気を祓う

 桃の節句は女の子のお祝いとして定着していますが、元来は老若男女すべての人のための「節句」でした。もともとは旧暦の3月上旬の巳の日に行っていたことから、「上巳の節句」とも呼ばれます。節句の中でも、上巳の節句は、今の4月上旬頃で、春雨が多く体調を崩しやすいことから、中国では、この時期に水辺で禊をして厄除けをする風習がありました。平安時代には、日本の宮中でもこの風習が定着し、水で邪気を祓う儀式が行われるようになりました。鳥をあしらった器の上に杯をのせ、庭園の清らかな水の流れに浮かべ、流れてきた杯が自分の前を通り過ぎる前に詩歌を詠むという、優雅な厄祓いの祭りだったようです。

また、貴族の女の子の間では、人形を使った「ひいな遊び」が流行っており、これが「ひな人形」の原型と言われています。一方、庶民の間でも水辺で厄を祓う行事がありました。それが、「人形祓い」です。人形祓いとは、人間の形に切り取った紙の人形で身体を撫でたあと、息を吐きかけることで、病気や災難のもとと考えられていた邪気を、身代わりである人形に移し、川に流して厄祓いとしたものです。これが、「流し雛」の由来です。現在は、環境問題もあり流し雛の行事は、めっきり減ってしまいましたが、その代わりに神社で人形祓いができますので、雛祭りの日は、ぜひお参りしてみてください。

京都の市比賣神社の「ひいな祭り」では、人形の紙に名前を記し、それを「天児」と呼ばれる身代わり人形と重ねて息を吹きかけて邪気を祓う「天児の祓い」が行われるほか、人が雛人形に扮する「ひと雛」の披露も。五人囃子のお囃子を聞くことができるなど、雛祭りをリアルに体験することができます。また、何十体、何百体、何千体もの雛人形を飾る神社も各地にあり、その光景は圧巻! 古くから受け継がれる節句の重みを感じさせられます。

繰り返しになりますが、桃の節句は、子どもの成長を祝うだけでなく「厄祓いの日」です。年齢・性別を問わず、神社へ出向いて人形祓いをすることで、気持ちよく新年度を迎える準備をし、幸運の春風を吹かせましょう!

出典:12ヶ月の開運神社カレンダー

【書誌情報】
『12ヶ月の開運神社カレンダー』
白鳥詩子 著

ほかでは語られていない、 「開運速度がぐんとアップする」特別な神社参拝を伝える1冊。 神社を守る家系に生まれ、11歳で巫女デビューした著者が、 お参りするのに「最適な開運日」を月ごとにピックアップし、 その意味合いと、神様が耳を傾けてくれる願いの伝え方をご紹介します! 神様との「ご縁」が深くなり、神様に愛されながら、 どんどん願いを叶えていける素敵なサイクルが生まれます。 気になる参拝のお作法や、暦にそった開運フード、お願いごと別のおすすめ神社も掲載! 神社好きも、神社巡り初心者も楽しめます。

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