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「発売中」という言葉の違和感に気づきますか?

「発売中」「販売中」の違いって?

NHKの放送文化研究所のホームページで、「発売中」が正しいのか「販売中」が正しいのかを論じてたページを見かけました。

「発売」とは何か商品を世の中に売り出し始めたことを言います。つまり売り始めた時期を指す言葉であるという意味に解釈できます。「発売」とは「瞬間」を指す言葉であるという主張です。ですから「発売中」とは発売されている瞬間が続いている意味となり、不適切な表現ではないかという意見です。しかし現実には多くの人は「発売中」という言葉に対して違和感もなく、また日常生活でもよく目にする言葉です。

何気なく使ってしまったり、聞き流してしまっている言葉の中に、「頭痛が痛い」「後で後悔する」「右に右折する」というような言い回しがあります。これらは誤った言葉遣いなのです。頭痛は頭が痛いのですから、頭痛が痛いと言うのは変です。後悔は後になって考え直すことで、右折は右に曲がることですから「後で」「右に」は不要なのです。以上は同じような意味を重ねてしまっている言葉なのです。このような言葉を「重言」と言います。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 大人のための日本語と漢字』
監修:山口謠司

「ニッポンとニホン使い分けは?」、「なぜ緑色なのに青信号?」「十二支の本当の意味とは?」、「間違って使うと恥ずかしい敬語は?」日本語と漢字にまつわる、とことん面白くてためになる話。単なるうんちくにとどまらない、使える日本語、生きた日本語から、日本人が覚えておきたいしきたりや文化、マナーまで幅広く紹介。図解でよりイメージができ、面白いほどかんたんに、日本語の興味深い「なぜ」と、正しい日本語の知識が増える1冊!

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