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カラスが街中で縄張りをつくる方法とは?【カラスの話】

カラスのペアは縄張りを持つ

繁殖しているカラスはペアで縄張りを持っています。縄張りというのは、持ち主によって防衛され、独占的に使われる場所のことです。他のカラスが入ってくると追い出します。ヒナを育てるには安定してエサが手に入らないと困りますから、そのための場所を確保しておくわけです。普通、カラスの縄張りは街中で6〜10ヘクタールくらい。仮に円形なら、直径300〜400メートルの円くらいと思えば、だいたい合っています。調査して地図に描いてみると、カラスの縄張りがびっしりと並ぶことも珍しくありません。我々は気づいていませんが、町は人間だけのものではないのです。

縄張りは1年中、維持されていますが、防衛が厳しくなるのは繁殖期を控えた1月ごろから、子どもが育つ夏くらいまでです。秋冬は繁殖しないので多少、防衛が緩くなる傾向があります。公園などで、高いところを通り過ぎようとするカラスに向かって1羽、あるいは2羽のカラスが鳴きながら飛んでゆくことがあります。これが侵入者を追い出そうとしている繁殖ペアです。侵入者が縄張りから出てゆくと、黙って戻ってきます。逆に言えば、カラスが何羽も群れているようなら、それは普通、縄張りではありません。ということは繁殖もしていないので、親鳥がヒナを守ろうとして怒ることもありません。

カラスの縄張り形成と繁殖行動について【編集部メモ】

カラスは知恵のある鳥として知られており、都市部でもよく見かける存在です。しかし、カラスが都市部で縄張りを形成し、独自の領域を持っていることはあまり知られていません。縄張りは、カラスが安定してエサを手に入れるために必要な場所であり、また繁殖期にはヒナを育てるための重要な環境でもあります。

カラスの縄張りは、通常街中で6〜10ヘクタール程度の範囲に広がっています。この範囲を円形に描くと、直径が300〜400メートルほどになります。都市部では、カラスの縄張りが密集して存在していることも珍しくありません。私たちは気づいていないかもしれませんが、町は人間だけのものではなく、カラスたちにとっても重要な生活空間なのです。

カラスの縄張りは、年間を通して維持されていますが、特に繁殖期を控えた1月ごろから夏にかけては、縄張りの防衛がより厳しくなります。これは、安定した環境を提供するためにヒナを育てる必要があるからです。一方、秋冬は繁殖しないため、防衛行動はやや緩くなる傾向があります。

公園などで高い場所を通り過ぎようとするカラスに向かって、1羽または2羽のカラスが鳴きながら飛んでいく様子を見かけることがあります。これは、侵入者を追い出そうとする繁殖ペアの行動です。侵入者が縄張りから退場すると、ペアは黙って縄張りに戻ります。逆に、多数のカラスが群れている場合は、通常、縄張りではない可能性があります。これは、繁殖していないため親鳥がヒナを守る必要がないことを示しています。

カラスは、独特の社会的な生活を送る鳥であり、縄張りの形成と繁殖行動においてその興味深い特性が現れています。これらの行動は、カラスの生態学的な研究において重要な要素であり、都市部の生態系においても注目されるべき存在です。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

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