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カラスが街中で縄張りをつくる方法とは?【カラスの話】

カラスのペアは縄張りを持つ

繁殖しているカラスはペアで縄張りを持っています。縄張りというのは、持ち主によって防衛され、独占的に使われる場所のことです。他のカラスが入ってくると追い出します。ヒナを育てるには安定してエサが手に入らないと困りますから、そのための場所を確保しておくわけです。普通、カラスの縄張りは街中で6〜10ヘクタールくらい。仮に円形なら、直径300〜400メートルの円くらいと思えば、だいたい合っています。調査して地図に描いてみると、カラスの縄張りがびっしりと並ぶことも珍しくありません。我々は気づいていませんが、町は人間だけのものではないのです。

縄張りは1年中、維持されていますが、防衛が厳しくなるのは繁殖期を控えた1月ごろから、子どもが育つ夏くらいまでです。秋冬は繁殖しないので多少、防衛が緩くなる傾向があります。公園などで、高いところを通り過ぎようとするカラスに向かって1羽、あるいは2羽のカラスが鳴きながら飛んでゆくことがあります。これが侵入者を追い出そうとしている繁殖ペアです。侵入者が縄張りから出てゆくと、黙って戻ってきます。逆に言えば、カラスが何羽も群れているようなら、それは普通、縄張りではありません。ということは繁殖もしていないので、親鳥がヒナを守ろうとして怒ることもありません。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる一方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

公開日:2021.05.05