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カラスの行水っていうけどカラスが実は綺麗好きって本当?【カラスの話】

カラスの行水って言いますが、実はキレイ好きです

早風呂のことを「カラスの行水」と言います。確かにカラスの水浴びは人間が風呂に入るほど時間がかかりません。ですが、他の鳥と比べて特に早いわけでもないので、水浴びが雑だというわけではありません。っていうか、むしろきれい好き?カラスは1日に何度も水浴びしていることもあります。東京の代々木公園では、朝のエサ漁りから帰ってきたカラスたちが水場でバシャバシャと水浴びしている姿がよく見られます。

カラスはエサを食べると、すぐクチバシを枝や電線にこすりつけて磨きます。水浴びするときも、まず顔を水に突っ込んでバシャバシャします。クチバシをきれいにしておくのはカラスにとって重要なのでしょう。続いて水の中に立ち込み、翼で水を跳ね上げて体を濡らします。洗うというより、羽毛を濡らすのが目的でしょう。それから枝に止まって、丹念にクチバシで羽を整えます。これは羽毛の乱れや曲がりを直すとともに、羽についた寄生虫を除去するのも重要な目的です。首から上はクチバシが届かないので、足でかきます。

水場もないのに、ビルの上で羽繕いしているカラスを見ることがありますが、これは多分、雨のせいでビルの屋上に水溜まりができていたからです。屋上プール独り占めですね。理由はよくわかりませんが、蟻ぎ 浴よくといって、翼にアリをこすりつけていることもあります。地面に伏せ、翼を広げて口を開けてホケーッとしていますが、気持ちいいんですかね?

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

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