LOVE SPORTS

  • HOME
  • 書籍
  • 実際に起きた線路内での置石事件の犯人とは?【カラスの話】

実際に起きた線路内での置石事件の犯人とは?【カラスの話】

線路に石を置いてイタズラするって本当?

1996年、神奈川県のJR線路内で置石事件が頻発しました。通報を受けた警察が張り込んだところ、怪しい人影はないが、怪しいカラスが?そこで東京大学(当時)の樋口広芳さん、森下英美子さんらが調査して、ついにハシボソガラスが犯人であることを突き止めたのでした。

当時は「イタズラでは?」「石をはねる音を楽しんでいる」などの憶測が流れました。ですが研究の結果、わかったことは意外な事実でした。近くの川でコイにエサをやる人いて、このエサを拾ったカラスがやってきて、線路に敷いてある砂利の下にエサを隠していたのです。

エサを隠すために、カラスはまず石を持ち上げてどかします。ところが、石をくわえ上げたカラスの目の前、ちょうどいい高さにレールがあるので、ここに石を置くことがあります。このときに電車がきてしまうとカラスは逃げ、レールの上に石だけが残り、その結果「置石事件」になっていたのでした。エサをやっている人に事情を話し、周辺でのエサやりをやめてもらうと、置石はピタリと収まったそうです。もちろん、カラスにはそれが置石であるという認識はありません。ですからイタズラしようとか、JRに悪さをしてやろうというつもりもありません。「カラスのやることだから」と深読みし過ぎてはいけない、という例ですね。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 カラスの話』
著: 松原始

「カラスはなぜ怖いのか?」がわかる本!黒い羽を虹色に輝かせ、時に人を威嚇し、悠然と街を歩く。不吉なシンボルとされる方、賢さで知られる彼らの生態や魅力を面白く伝える1冊です。「カラスはほんとは怖くない!? 」「 読めばよむほど、好きになる!?」

  • この記事を共有する!
芝山ゴルフ倶楽部 視察プレーのご案内