赤ちゃんが眠くなるのは目覚めてから90分後です
賢い子が育つポイント
●赤ちゃんは90分しか起きていられず、睡眠時間に関係なく目覚めてから90分後に眠くなります
●90分のタイミングにあわせて赤ちゃんが寝起きできれば、しっかり休めて、起きているときもまわりのものごとに集中できるようになります
重要なことなので、もう一度いいます。「覚醒周期の終わりに赤ちゃんは眠る準備ができる」のです。つまり、赤ちゃんは90分しか起きていられないのです。こう聞くと多くの大人は驚き、信じられないという顔をします。大人と比べてあまりに短いからです。朝7時に起きた赤ちゃんが8時半には目をこすってあくびをするのを見て、びっくりすることでしょう。
しかし、このことは赤ちゃんにとってはまったく普通のことで、おまけに眠くなるタイミングはかなり正確です。そしてこの90分の時計は赤ちゃんが起きた瞬間から動きはじめます。もうひとつ、よく驚かれることがあります。それは、赤ちゃんが起きる前にどれだけ寝ていたかには、まったく関係がないということです。
短い昼寝のあとでも夜たっぷり寝たあとでも、目覚めた途端、90分の時計が動きだします。そして90分後に体内時計がコントロールする覚醒時間が終わります。赤ちゃんが、簡単に早く眠りにつく可能性がもっとも高くなるのはこのときです。再び昼寝をしたり、朝まで眠ったりする準備ができています。このタイミングにあわせて、疲れた赤ちゃんを寝かせてあげるようにすれば、赤ちゃんは体内リズムと調和し、眠っているときはしっかり休み、起きているときはまわりのものごとにより集中できるようになります。
出典:『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
【書誌情報】
『賢い子は1歳までの眠りで決まる』
ポリー・ムーア 著
睡眠を専門とするプロフェッショナルが考案、自分の子どもで実践し、さらに全米で実績を積んできた「NAPSメソッド」。これによって、子どもに良質な睡眠を与え、夜泣きを改善し、乳児期に学習能力を飛躍的に発達させることができます。メソッドの方法は非常に簡単で、子どもの睡眠を記録するだけというもの。生涯にわたって重要となる集中力、情緒の安定、コミュニケーション能力ものばす、本当に優秀な子を育てる育児書。子どもの睡眠障害を防ぐこともできます。
公開日:2022.08.30
