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お守りは高価なほうが効く!?値段と効果の関係性とは?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】

Text:ポーポー・ポロダクション

「値段」と「効果」の関係

家内安全、心願成就、商売繁盛・・・お守りの価格と効果の間には比例する関係があります。お守りの効果を科学的に調べることは困難ですが、人は信じているものに効果があると感じやすい傾向があり、これを「プラセボ(プラシーボ)効果」といいます。

高いお守りをもっていれば、よい結果を生み出してくれるに違いない。そんな思いがあると日常のよい出来事をお守りに効果と関連づけやすくなる心理があります。逆の考え方をすれば、高いお守りをもつことで前向きに取り組めて、よりよい効果を引き出すことも考えられます。

経済の世界の「プラセボ効果」

このプラセボ効果は経済の世界でも見ることができます。日本銀行が金融緩和政策を打ち出すとそれに反応して株価が上昇します。金融緩和政策によってお金が出回ることとなり、そのお金が株に回るという期待感があります。

しかし、実際の金融緩和はうまく機能せずに、お金が市場に出回らなかったとしても株価だけは上昇するという奇妙な現象が起こることがあります。これは日本銀行の政策によって、経済が好転するに違いないと思うプラセボ効果であると考えられます。株価には投資家たちの期待値が大きな影響を与えるのです。

プラセボ効果をもっと深堀り!

本来は、効きめがある成分が入っていない薬を服用しても、効果があると思い込むことで、病気の症状が改善する効果のこと。治験では科学的な効果を証明するために、プラセボ(偽薬)を使って、治験薬の効果を調べることがあります。

・お守りの「価格」と「効果」は比例する

高いお守りは、よい結果を生むに違いないと思う気持ちがある。

・経済は好転する?「プラセボ効果」

金融緩和が出ると、プラセボ効果によって実際に市場にお金が流れなくても、経済が好転するに違いないと思う人が増える。

「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!

・行動経済学を学んでみたい!
・行動経済学は心理とどう関係するのか?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい

そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション

【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著

コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。

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