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中古品などの買取価格に満足できない!保有物の価値を過大評価してしまうのはなぜか?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】

Text:ポーポー・ポロダクション

人は自分の持ち物を過大評価する傾向がある

中古品を業者に売ると、査定額が自分のイメージしていた金額と大きく異なっていたり、中古販売のネットでも値引き交渉されて、自分の予想していた価格では売れなかったりという経験がある人は多くいると思います。

人には「自分がもっているものは価値がある」と思う傾向があります。これを「保有効果」といいます。中古商品は買いたいと考える人の価格より、売りたいと考える人の価格が上回る傾向があります。特に手を加えた家具、愛着のわいた住宅、レアチケットなどはより高い評価をしがちです。

アメリカの大学で、大学のロゴ入りのマグカップをいくらで売りたいか、買いたいかという調査をしたところ、売りたい金額と買いたい金額の間には大きな差があったといいます。マグカップは大学からプレゼントされた雑貨でしたが、その差は大きく開いたのです。

宝くじの実験

ポーポー・ポロダクションも2014年に宝くじを使ったこんな実験を実施してみました。「300円のジャンボ宝くじを1枚だけ買い、販売終了後に誰かに譲ってほしいといわれました。人間関係を考えないで単純にいくらなら売りたいですか」という質問を659人にしたところ、女性平均830円、男性平均1326円という金額になりました。

男女平均では1180円という金額で売りたいと考え、これは保有している間に宝くじの価値が元の3.9倍まで大きく感じられるようになったといえます。2021年に同じ質問を52人にしたところ女性は微減し、男性は7年前の平均を大きく上回る結果になり、7年前より保有効果は高まっていると推測できます。

「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!

・行動経済学を学んでみたい!
・自分が持っているものの価値を過大評価してしまうのはなぜ?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい

そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション

【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著

コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。

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