赤い文字で書かれているポップや値札、ついつい目に入るのはなぜ?
売り場では、赤い文字や赤い紙を使った値札をよく見かけます。赤は遠くから目立つ色であり、パッと目に入ってくる色です。しかし値札に赤色を使う理由は他にもあります。赤い値札を使うと、じつに様々な効果が期待できるのです。
〇遠くから目立ち、目に入る色・・・赤は遠くから目立つ色であり、人が溢れる売り場でも値段を主張してくれます。赤は、男性よりも女性が強く反応する色と考えられています。そのため女性客が多く集まる場所では効果的に働きます。
〇安いと感じさせられる色・・・赤は「赤字」を連想させ、直感的に安いことを伝える色です。「買ったら得である」というメッセージを投げかける色でもあります。
〇行動を促進させる色・・・購入を悩んでいる人に対して、赤は背中をぽんと押してくれるような色です。赤には行動を促進させる効果があるのです。
〇記憶に残りやすい色・・・赤は記憶に残りやすい色です。たとえば一度売り場を離れたとしても、「あの商品のあの価格が気になる」と思い出してもらいやすくなります。
赤文字効果とは?
赤は「誘目性」といって何かを探していなくても、目に色が飛び込んでくる目立つ色です。人に注目してほしいものを赤くすることで、目につきやすくすることができます。赤色には男性よりも女性のほうが反応しやすいと考えられています。
赤文字効果で売上アップを狙うことができるので、ビジネスにも有効です。またお店に行く際は、赤い文字の値札やPOPなどがどのようなところで使われているかを探してみると、面白い発見があるかもしれません。
「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!
・行動経済学を学んでみたい!
・セールや割り引き価格はなぜ赤文字が多いのか?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい
そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。
出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション
【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著
コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。
公開日:2022.09.12