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人は「そうであってほしい」を「きっとそうなる」に期待しやすい!都合のよい感情で決めてしまう希望的観測とは!?【ゼロからわかる知らないと損する行動経済学】

Text:ポーポー・ポロダクション

私たちの感情が未来を決める!?

人は過去のデータから未来を緻密に推測したり、論理的に戦略を練って決めることをしないで、個人が想像する楽天的な判断をすることが多くあります。

企業では、トップの「いける気がする」といった肌感覚で、プロジェクトに莫大な費用を投下することも珍しくありません。アメリカの有名な経済学者でもあるアーヴィング・フィッシャーでさえも株価大暴落の前には「株価は恒常的に高い高原のようなものに達した」と発言しました。

こうした背景にあるのは、「希望的観測」といわれる人の思い込みです。「そいうあってほしい」という気持ちが、「きっとそうなる」という思考の誤謬を生んでしまうのです。

希望的観測に頼らない判断の重要性

希望的観測を生むメカニズムには複数の要因があります。たとえば過去の膨大なデータを解析し、思考をフル稼働させるのは脳に大きな負担がかかります。人は簡単な法則を見つけるのは好きなのですが、情報が膨大になると判断をしなくるという傾向があります。

また、深刻な未来に向き合い、それを回避しようと努力することはつらいことです。つらい感情から離れようと、安易に明るい未来を想像しがちになるのです。私たちには安易に逃げ出さない論理的な判断が問われています。

希望的観測に振り回されないためには…

好ましい希望的な出来事が、好ましくない希望しない出来事よりも高確率で起こると期待してしまう心理のことを希望的観測といいます。合理的に導かれる期待値ではなく、自分にとって都合のよい感情で決めてしまいます。

そんな希望的観測に振り回されないために私たちができることは、「欲に流されない」「データから分析」「予測結果から逃げ出さない」などがあげられます。

「ゼロからわかる 知らない損する 行動経済学」はこんな方にオススメ!

・行動経済学を学んでみたい!
・感情が未来を決めるって本当?
・ビジネスに行動経済学を取り入れてみたい
・行動経済学を学ぶメリットを知りたい

そう感じている方にはぜひ本書『知らないと損する 行動経済学』を手に取っていただけたらと思います。

出典:『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』著/ポーポー・ポロダクション

【書誌情報】
『ゼロからわかる 知らないと損する 行動経済学』
ポーポー・ポロダクション 著

コロナ禍により、さらに注目を集めている行動経済学。消毒液をプッシュするとおもしろい音が出ることで、手指の消毒を促進したり、レジ前に足跡のマークをつけてソーシャルディスタンスを保ったり。行動経済学は難解な経済の話だと思われることもありますが、そんなことはありません。「1980円はなぜか安く感じる」「中古品の買取価格に毎回満足できない」「投票の話を聞くだけで投票率が上がる」など、「つい、○○してしまう」という人の不思議な行動を扱う、身近なテーマです。本書ではお金と心理の話を中心に、そんな行動経済学のおもしろさが伝わる内容となっています。初心者の方はもちろん、行動経済学への理解を深めたいと考える方にもおすすめしたい一冊です。

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