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これからマイホームを購入するのは大きなリスクを伴うって本当?【経済とお金の話】

マイホーム購入の大きなリスクとは?

物価が上昇し、人口も増えていた1950~70年代なら、ローンを組んでマイホーム購入もアリだったでしょう。当時は金利も高かったですが、それ以上に不動産価格も上昇してくれたので老後はそれなりの資産となったからです。

しかし、これからマイホームを購入するのは正解なのでしょうか。日本は人口減少で住宅はすでに余っています。将来、価値が上がると見込めるなら、借金をしてでも「金利が低い今のうちにマイホームを購入する」という選択も経済合理性に適っていますが、将来価値が下がっていくと思われる住宅を購入するのに大きな借金をするのは、整合性があるとは思えません。

「低金利の今が購入のチャンス」「家賃を払い続けても自分のモノにならない」「高齢者になると賃貸住宅が借りにくくなる」「住宅ローンは生命保険代わりになる(ローンは団体信用生命保険付き)」などが挙げられるでしょう。一方で、大きなリスクは、20年も30年も続くローンを払い続けられるかどうか、転勤などに伴う住居移転にうまく対処できるか、子供の独立などの家族数の変化に適応できるか――といったことになるでしょう。

これらのリスクにうまく対処する上では、マイホームの売却が鍵を握ります。マイホームの価値が上がっていくなら、途中で売却しローンの残債を払えば、それで終わりですが、実際にはマイホームの価値が落ちていきますから、ローンの残債のほうが多くて売るに売れないことにもなりかねないわけです。そんな失敗者が大勢いますから、これからはマイホーム購入は慎重にすべきでしょう。

出典:眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 経済とお金の話』
神樹 兵輔 著

日本社会をとりまく環境は日々変化を続けています。特にここ数年、令和の時代に入って、日本も世界も大きな変化が起こっています。日本の経済を知ることはイコール「世界や社会の今」を知ることにもなります。本書は〝経済のことは難しくてよくわからない〟というような人たちに向け、最低限知っておきたい経済の基本を身近なテーマと共に解説、読み解く一冊です。行動経済学から、原価や流通や利益のしくみ、生活に密着した経済の疑問や問題点など、いま知っておきたい経済やお金のことを、図とイラストでわかるやすく解説していきます。経済のしくみや原理原則を理解しないまま日常生活を過ごしていると損をしてしまうことになってしまいます。賢く今の世の中を生き抜くためには、世の中の動きやそこに潜む経済のメカニズムを理解することは必要不可欠なものです。

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