現代に通じる世界の形成!工場制機械工業によって資本主義社会はどのように台頭してきたのか?【世界史】

機械による大量生産と大量輸送時代の開幕
一八世紀後半、イギリスで工場制手工業の生産様式を一変させる機械が発明され、同時に機械を動かす動力機関に蒸気が利用される一大変革が起きた。それによって、信じがたいスピードで大量生産ができるようになった。機械利用は綿工業から始まった。そして、機械工業、鉄工業、石炭業と順次広がり、さらに鉄道や船舶に波及することによって激しい社会変動を引き起こす。この一連の連鎖反応的な技術革新による社会の変化を産業革命という。
すでに資本主義社会の形式は定着していたが、産業革命によって確立。基本的な社会の成立基盤を農業から工業へ転換させた。それに伴って、生活様式も一変。人口の都市集中を招き、マンチェスター、バーミンガム、リヴァプールなどの工業都市が次々に出現した。
その背後では農村破壊にも等しい「囲い込み運動」が進行した。領主や地主が小作人を耕作地から締め出し、柵で囲い込んで大量の羊を飼育。綿工業の材料となる羊毛を供給した。締め出しを喰らい、追放された小作人らは賃労働の供給者になり、産業革命の担い手となった。
イギリスは石炭、鉄などの資源に恵まれていたこともあり、一躍、「世界の工場」として活躍するようになる。その結果、イギリスは重商主義段階の植民会社による奢し ゃ侈し 品中心の輸出入ではなく、企業の自由競争の下で原材料を安く獲得し、独占的に売りつける市場としての植民地獲得に向かわざるを得なくなってくる。その標的となったのがインドと中国(清国)であり、北アメリカ、アフリカであった。これらの諸国諸地域も大きな変動に巻き込まれて行く。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 世界史』
著:鈴木 旭 日本文芸社刊
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