色と感情の関係
人が色を見ると、心の中に様々な感情が生まれます。どんな感情をもつかは、色の嗜好性とも関係していて「好きな色」を見れば前向きな気持ちになり、「嫌いな色」を見れば不快な気持ちになります。どの色を好むかは個人差がとても強く、10人いれば10人違います。単純に多くの人に好まれる色を求めるのは難解です。
ところが色がもつ視覚的なイメージや心理的なイメージからアプローチをすると多くの人が共通でもちやすい感情が見てとれます。ここでは特定の感情のときに見たい色、見ると心が変化していく色をまとめました。色が感情を動かしたり、感情に影響を与えていくのです。色とイメージの関係は5章で詳しく学びます。
・暖色と寒色
赤・橙・黄色などは暖色といわれる色のグループです。暖色を見ると火や太陽といった、暖かいイメージをもちます。また暖色は行動的な感情をもちやすくなります。
青緑・青・青紫などは寒色といわれる色のグループです。寒色は水を連想し、冷たいイメージを抱きやすいものです。感情としては消極的な気持ちをもちやすくなります。
・鮮やかな色と薄い色(淡い色)
鮮やかな色は固有の色の強さがでやすく、薄い色、淡い色(水色・ピンクなど)は固有の色に関係なく全体的に優しい感情を想起しやすい傾向があります。
出典:決定版 色彩心理図鑑
【書誌情報】
『決定版 色彩心理図鑑 』
ポーポー・ポロダクション 著
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公開日:2022.05.05