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医師を除いた医療系の資格で薬剤師の次に年収が高い「放射線技師」ってどんな仕事?【職業と給料の話】

Text:高田晃一

マイナーだけど高給取りを狙える仕事!

レントゲンやCT、MRI、ラジオアイソトープ検査、がん細胞を破壊する放射線治療など、現代医療の検査や治療には、放射線を使ったものがたくさん存在しています。そうした放射線検査・治療のスペシャリストが診療放射線技師です。

診療放射線技師は国家資格です。大学や短期大学、専門学校で学んだ後に、国家試験を受けて合格すれば診療放射線技師になれます。診療放射線技師の8割近くが男性というデータもありますが、女性の乳がん検診や乳房のマンモグラフィ検査もあるため、女性技師を求める声が高まっています。

主な就職先は病院や検診センターなどの医療機関です。医療機関以外で働く人が大半ですが、それ以外では、医療機器の開発・研究を行うメーカー、電力会社、原子力発電所などで働く診療放射線技師もいます。電力会社や原子力発電所では、放射能測定を行います。医療機関によっては、パートや非常勤扱いでの短時間勤務という雇用形態で働くこともあります。その場合は時給で給与が支払われることになりますが、技術を持った専門職ですので時給は高めであることが多いようです。

平均年収は503万円で、医療機関の規模によって金額が変わってきます。大病院で働けば、給与の額も大きくなります。20代の平均年収は290万円前後で、最大年収を迎える50 代は700万円程。経験年数により給与も上がります。 放射線を扱うので「被曝しないのか?」と心配する人もいるかもしませんが、診療放射線技師は放射線のスペシャリストで安全管理をしっかりしています。その危険性は低いと言えるでしょう。

出典:『眠れなくなるほど面白い 図解 職業と給料の話』

【書誌情報】
『図解 職業と給料の話』
著者:高田晃一

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