イタリア人移民によりアメリカでも勢力を伸ばす
映画『ゴッドファーザー』の影響もあり、マフィアの存在は世界中で広く知られています。マフィアというと世界中の裏組織を牛耳っている犯罪組織の総称と思われがちですが、もともとはイタリアのシチリア島で生まれた組織です。起源はいくつか説がありますが、活動が表面化してきたのは19世紀。シチリア島で地主層の圧政に反抗した農民たちが土地を守るために結成した自警集団であったことがわかっています。マフィアたちは1870年ごろアメリカに渡り、シカゴ、セントルイス、クリーブランドなどを中心に全米で根を張ることになります。そして1929年に起きたギャング同士の抗争「聖バレンタインデーの虐殺」で世間に多大なるショックを与えました。
マフィアのグローバル化が進む
マフィアは現在もシチリア島を中心に活動をしていますが、アメリカ、カナダ、オーストラリアにも存在。最近はグローバル化が進み、ヨーロッパの各地でも影響力が浸透しつつあると、イタリアのマフィア対策庁長官は言及しています。一般に犯罪組織のことを総称して“マフィア”と呼ぶことも多いですが、基本的に“マフィア”とはシチリア島の組織のことを指します。“ジャパニーズ・マフィア”は昨今は映画やテレビゲームの影響から「YAKUZA(ヤクザ)」と呼ばれるようにもなっています。
『図解 地政学の話』はこんな人におすすめ!
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と感じている方には大変おすすめな本です。
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識です。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!
シリーズ累計250万部を突破した「図解シリーズ」の読みやすさ
図解シリーズは、文章と分かりやすい図で解説という形で構成されているので、本が苦手な人にも理解しやすい内容です。
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気になる中身を少しだけご紹介!自国に帰るシリア難民があとを絶たないってホント?
都市部で暮らすシリア難民
シリア危機が勃発した2011年以降、1100万人以上のシリア人が国内外で避難生活を送っています。国外では隣国のトルコ、レバノン、ヨルダン、イラク、エジプトの5か国が主にシリア難民の受け入れをしています。シリア内ではいつ殺されてもおかしくない状況にも関わらず、難民の中には自国に戻る人たちがいます。理由は経済的に苦しい状況に追い込まれているからです。
イラクを例にとると、シリア難民が避難していたクルディスタン地域からは約2万5000人が去り、多くが自国に戻ったといわれています。増え続けるシリア難民たちはキャンプではなく、都市部で暮らしています。都市部では生活面で困窮するケースが多くみられるのです。家賃や医療費も高く、それに見合うだけの収入も見込めません。雇用は自国民を優先させるため、どうしても難民の就労は難しい状況です。
隣国では国境封鎖も辞さない考え
現在、360万人のシリア難民を受け入れているトルコでは、政府が運営する難民キャンプの主要人数を超えており、難民の多くがキャンプの外で暮らしています。レバノンにも100万人近いシリア難民がいますが、国境を強いられています。レバノン政府は難民の定住を阻止したい考えで、国連機関による難民定住キャンプの建設を認めていません。また、受け入れている5か国も難民が来るのを防ぐため、国境封鎖を進めています。これらにより身動きのとれない難民が増え、自国に帰らざるを得ないのです。
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などなど気になるタイトルが目白押し!
政治、経済、地理、軍事と世界情勢がまるごと理解できる楽しい1冊です!
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
荒巻 豊志 著
「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!
公開日:2023.05.27
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