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シリコンバレーで日本企業が成功できないのはなぜ?【地政学の話】

Text:荒巻豊志

半導体の町としてスタートしたシリコンバレー

アメリカのカルフォルニア州サンフランシスコにあるシリコンバレーは、いわずと知れた半導体産業やコンピューター、ソフトウェア、ハイテクベンチャーの企業や研究所が集まった地域です。

サンフランシスコ南部に位置するサンノゼ地区の通称で半導体の代表的な素材、シリコンから名づけられられました。

スタンフォード大学教授で、トランジスタの生みの親のウィリアム・ショックレー氏が1955年に半導体研究所を設立したことをきっかけに、この地域にさまざまな半導体企業が集まるようになりました。

大企業ほど存在感の薄い日本

シリコンバレーに拠点を置くのは、Google、Apple、Facebook、Yahoo!、Intelと、名だたる世界的企業です。

自由でフランクな印象を持つシリコンバレーですが、日本企業の存在感はほとんどありません。トヨタ自動車やホンダ、日産もシリコンバレーに研究所がありますが、大手企業ほど出遅れています。

日本の企業はチャレンジするというよりも、情報収集をするためにシリコンバレーに来ているケースが多いといいます。

アメリカですから、シリコンバレーも当然多国籍な町です。チャレンジ精神がない人は取り残されてしまいます。

新たなビジネスモデルを目指し起業するスタートアップ企業が日本で圧倒的に少ないのも、進出が遅れている原因のひとつです。慎重派で失敗したくないという日本人の内向的な性格がシリコンバレー進出を阻んでいるのかもしれません。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!

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