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国籍ってそんなに簡単に変えられるものなの?【地政学の話】

日本は両親の国籍を引き継ぐ血統主義

2016年に開催されたリオデジャネイロオリンピックに出場するため、タレントの猫ひろしさんがカンボジア国籍を取得しました。猫さんが今後、日本国籍に戻すには、外国人が帰化するのと同様、日本に5年以上住んだうえで法務大臣の許可が必要となります。

他の国を見ても、国籍を変えるのは非常に困難を極めます。EU加盟国も厳しい移民法を適用しています。

たとえばスイスの場合は、スイスに居住している、スイス人の先祖がいるもしくはスイス人と結婚している場合のみ取得できます。スイスで生まれたからといってスイス国籍が取得できるものではありません。

これは日本も同様で、両親のいずれかが日本国籍の場合、子どもがそれを受け継ぐかたちになります。これを血統主義といいます。

アメリカで生まれてもアメリカ人にはなれなくなる?

一方、移民の国アメリカはどうでしょう。アメリカは外国人であっても、アメリカで生まれれば国籍を与える出生地主義をとってきました。

ほかの国で生まれた子どもでも、両親のいずれかがアメリカ人で5年以上の滞在があれば国籍が与えられます。しかし、2001年の同時多発テロ以降、国籍取得条件は年々厳しくなっています。

というのもアメリカ当局が行った調査によると、テロにかかわった犯罪者の73%が移民であることが明らかになったからです。

加えてトランプ大統領は出生地主義を廃止する考えを示しています。近い将来、アメリカで生まれても、国籍は取得できない可能性が出てきているのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!

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