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トランプが目指したメキシコの壁ってどんなもの?【地政学の話】

選挙公約実現を阻む膨大なコスト

アメリカのトランプ大統領は、メキシコとの国境沿いに壁を作る構想を断固として訴えています。中南米の国々からの不法移民がアメリカへ入国することを阻止するためです。

アメリカとメキシコの一部の国境沿いにはすでに互いを仕切る壁が存在しています。壁といってもコンクリートのものから鉄柵、または壁そのものはないにせよ、監視カメラが設置されているなど種類もさまざまです。

アメリカは既存の壁に約70億ドル(約8000億円)もの費用をかけています。維持・修復費など、今後もさらなるコストがかかることは必須です。

費用負担の問題でメキシコと対立

国境は北米大陸を横断するかたちで約3200㎞にも及びます。そして国境の多くを占めるテキサス州の用地の95%は私有地です。

国境全域に壁を立てるには地権者から土地を買わなくてはならず、用地買収に当たってもさまざまな対立があります。

アメリカ国土安全保障省の試算によると、新たな壁の建設・維持管理費用は10年間で約180億ドル(2兆円)はくだらないとされています。トランプ大統領は壁の建設費用をメキシコに負担させると主張していますが、もちろんメキシコは反発。地理的な状況も含めて、全域に壁を作るのはまず現実的ではありません。

トランプ大統領の考える壁は現実的に建設されたとしても、国境の半分にも満たないであろうというのが専門家たちの見解です。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!

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