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欧州サッカーには移民の活躍が欠かせない?【地政学の話】

移民に寛容なフランス

2018年サッカーワールドカップはフランス代表が優勝しました。代表メンバーを見るとさまざまな国にルーツを持つ選手が選出されていることがわかります。

代表メンバーのうち移民の割合は9割。フランスを代表するスーパースター、ジネディーヌ・ジダンも、自身はマルセイユ出身ですが、アルジェリアの少数民族カビール人の両親を持ち、『北アフリカ移民の星』といわれています。

戦後の高度経済成長期に多くのアフリカ系の移民を労働者として迎え入れ、移民たちは家族を呼び寄せ、定住するようになりました。その子孫がサッカーをはじめ、スポーツの分野で活躍するようになったのです。

フランスの移民問題は明と暗に分かれる

フランスの移民たちはパリなどの都市部ではなく、郊外で暮らしています。移民同士の仲間意識も強く、子ども時代に遊ぶのはもっぱらサッカー。

また、移民の多くを占めるアフリカ系、アラブ系は多産をよしとしており、フランスはEUの中でもトップの出産率をほこります。

移民の子どもたちが増えると彼らの活躍する場も広がり、そのひとつがサッカーなのです。

しかしフランスにとって移民は頭を悩ませる問題でもあります。2015年に起きたパリ同時多発テロなど、移民のなかには過激派も存在することです。フランスの移民問題は明と暗が共存するのです。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 地政学の話』
著:荒巻 豊志

シリーズ累計発行部数150万部突破の人気シリーズより、「地政学」について分かりやすく解説した一冊。「地政学」とは、地理的な条件が国家の政治、経済、軍事に与える影響を研究する学問。歴史的背景も関わり、国内・世界中で起こっている諸問題解決の糸口となる、まさに現代に最も必要な知識である。ニュースではよくわからない国際情勢と世界で起こっている現状が見えてくる!

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