教えて井端さん!守備で大事なのは「とにかくアウトに取る」こと
走攻守3拍子そろう井端弘和氏だが、特に守備はゴールデングラブ賞を7度も受賞したレジェンドである。「守備の基本」をどう考えているのか。
1年1歩、小学校6年間で6歩前進!
井端弘和の答え
1年に1歩前に出られるようになれば、6年間で5、6歩。ゴロに対して内野手はなかなか5、6歩は出られませんよ。しかも、上級生になるにつれ打球は速くなるから、なおさら前には出られない。中学生や高校生になって、改めてゴロ捕球を1から教わり直している選手が多いことを考えれば、まず「捕る」に1年。それが完全にできてから「前に出る」「正確な送球を投げる」。それでも、むしろ早いほうです――「急がば回れ」です。
守備で一番大事なことは、とにかく「自分のところに飛んできた打球をアウトにすること」なのです。外野手の「ゴロ捕球、バックホーム」に関しては、前進して、右足を前に出して左足の横で捕り、余勢を駆って左右ワンステップずつ、最後は左足を前に出して投げる。こちらは「右、左、右、左」でしょうか。
【出典】『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』 著:井端弘和
【書誌情報】
『少年野球 デキる選手はやっている「打つ・走る・投げる・守る」』
著:井端弘和
侍JAPANの日本代表監督、井端弘和氏が指導する少年野球の基本的プレー解説書。野球の根幹になる「打つ」「走る」「投げる」「守る」の4つのプレーに関して、初級・中級・上級の難易度別にステップアップできるよう写真とイラストで丁寧に解説します。世界を代表する選手も、日本の部活でプレーする選手も、この4つの基本に関して特別違うことをするわけではありません。確実にプレーを習得しステップアップしていくことで、世界レベルの基本に迫れます。「教えて井端さん」の野球コラムも章ごとに掲載。少年野球をプレーする生徒、指導者にとって、基本を見直したり、知ってるようで知らなかったプレーを見直す、必読の一冊です。
公開日:2024.05.16