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自閉スペクトラム症(ASD)の特徴と対応④敏感なだけじゃない偏った感覚とは?【心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話】

Text:湯汲英史

さまざまな感覚過敏がある

人間には視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚の五感があり、これらの感覚を通じてさまざまな情報を得ています。しかし、ASDの子どものなかには特定の感覚に偏りがあり、定型発達の人とは感じ方が違うことで、それが強いストレスになっている場合もあります。また、感覚の偏りは敏感なだけでなく、鈍感なこともあり、な
かには痛覚が鈍いため、大きなケガをしていることに気がつかないこともあります。



<C O L U M N>

家族が見た発達障害④(Sさん・50代女性)想像もしなかった驚くべき食感

発達障害の子は食べ物の好き嫌いが多い傾向にあるという。そう言われてみると確かにそのような気もするが、「苦いからピーマンが苦手」といったような、よく耳にする理由とは違っているようだ。息子が幼少の頃、とにかくコーンフレークが苦手であった。ソフトクリームもコーンの部分は苦手で、特にフレーク状になっていると、それはもう本当に嫌だというようなしかめっ面をしていたのである。大きくなってから本人に聞いてみたところ、「まるでガラスを食べているような食感があり、シャリシャリという音が苦手だった」とのこと。食べ物がガラスのような食感がするなど考えてもみなかったので、その感覚の違いにとても驚いたものである。

【出典】『心と行動がよくわかる 図解 発達障害の話』
監修:湯汲英史(ゆくみえいし)  日本文芸社刊

監修者プロフィール
公認心理師・精神保健福祉士・言語聴覚士。早稲田大学第一文学部心理学専攻卒。現在、公益社団法人発達協会常務理事、早稲田大学非常勤講師、練馬区保育園巡回指導員などを務める。 著書に『0歳~6歳 子どもの発達とレジリエンス保育の本―子どもの「立ち直る力」を育てる』(学研プラス)、『子どもが伸びる関わりことば26―発達が気になる子へのことばかけ』(鈴木出版)、『ことばの力を伸ばす考え方・教え方 ―話す前から一・二語文まで― 』(明石書店)など多数。


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