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国つくりを助けた小さな小さな神スクナビコナとは?【神社の話】

スクナビコナ

スクナビコナとは小さな男の神といった意味ですが、本当に小さな小さな神様でした。『古事記』の記述によれば、オオクニヌシの前に現れた時、蛾が の衣を着て、ガガイモ(蔓性の多年草)の実の舟に乗っていたそうです。誰もこの神様の名前も素性も知りませんでしたので、もの知りのクエビコ(久延毘古、案山子のこと)に尋ねてみますと、カミムスヒ(神産巣日神)の子のスクナビコナだとわかりました。そこでカミムスヒに確かめますと、確かに自分の子だといいます。指の間からこぼれ落ちたのだそうです。

『古事記』ではこの話の後すぐにスクナビコナが常世の国*に去ってしまい、その活躍は語られませんが、『日本書紀』にはオオクニヌシと協力して国土を開発したこと、医薬のことを広めたことなどが記されています。また、出雲国・播磨国・伊予国などの「風土記にはオオクニヌシとともに各地を巡ったことが記されています。そのなかには「大便をせずに遠くまで行くのと、粘土を抱えて遠くまで行くのでは、どちらが遠くまで行けるか」を競い合ったという笑い話のような神話もあります。

こうしたことは、オオクニヌシとスクナビコナの信仰が、広い地域のさまざまな階層に広まっていたことを示すものと思われます。また、酒の神としての信仰もあり、『古事記』には神功皇后(第40項参照)が詠んだ「この酒は私がつくったものではなく、常世の国におられるスクナビコナが褒め称えて贈ってこられたもの、残さず飲むべし」といった意味の歌が載せられています。

【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 神社の話』
著: 渋谷申博

「神社には、どんな神様がお祀りされている?」「鳥居や狛はどんな意味がある?」「犬や猫の神社があるってホント?」 素朴な疑問で神社のディープな魅力がわかる! 知っておきたい神社のキホンから、イザナギ、イザナミ、アマテス、スサノオ、オオクニヌシなど、神社に祀られている祭神のこと、お祭りと神社の関係まで、神社と神様まつわる知識をイラスト・図とともにやさしく解説ました。金運や縁結び、長寿など、さまざまな願いをかなえる最強の開運神社も紹介。超絶景の神社もわかります。神社のキホンを知れば、神社参拝が楽しくなる! 神社巡りのお供に最適。ユルくてかわいいイラストもお楽しみください。

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