LEDライト室内栽培で必要な基本アイテム
植物の光合成に必要な環境を整えるためのアイテムを用意
ここでは LED ライトで植物の室内栽培を始める際に、必要となる基本と言ってもいいアイテムを紹介します。植物の育成について、おさらいしておくと、植物は光合成によって成長します。
そして、光合成に必要なものが、光、水、二酸化炭素です。光エネルギーは葉緑体に含まれるクロロフィルによって吸収され、化学エネルギーに変換されます。
水は根から吸収され、葉の細胞に行き渡らせます。二酸化炭素は葉の気孔から取り込まれ、最終的に光エネルギーと水と反応して糖と酸素を生成します。
植物が光合成に必要とする、これらの要素をしっかり満たしてあげられれば、室内でも健康的に植物を育成することが可能になります。
光と二酸化炭素については、LED ライトと送風機(ファン)を使用することで、効果的に植物に供給することができます。
LED ライトで植物に十分な光を与え、二酸化炭素は送風機で室内の空気を循環させることで、植物の周囲にいつでも新鮮な空気を送り込む。
まずはこの環境システムを構築することが、室内栽培のスタートです。さらに、植物栽培の便利アイテムとして人気となっているのがスマートプラグ。
スマートプラグは、スマホアプリを使って LED ライトやファンのオンオフを制御できるもので、スケジュールも設定できます。その他、湿度を管理するためには、加湿器、除湿機。温度管理にはヒーターなどもおすすめです。
ITEM 1 LED植物栽培用ライト
植物の室内栽培において、LED ライトは太陽の代わりになるもの。これがないと、安定した育成は難しいので、まずは LED ライトを用意しましょう。
LED ライトを用意する際には、植物の成長に必要な光のスペクトラム(青、赤など)をカバーするものを選ぶとともに、栽培する植物の種類と栽培スペースに合わせて、適切な光強度を持つライトを選びます。
ITEM 2 送風機(ファン・サーキュレーター)
植物の健康的な成長のためには、光とともに風通しの良さも重要です。風通しが良いと、室内の空気が循環し、植物の周囲に新鮮な空気が供給され、植物は光合成に必要な二酸化炭素を得ることができます。
室内の空気循環のために効果的な送風機は空気循環だけでなく、均一な温度管理や病害虫の予防、過剰な湿気を防ぐ役割も果たしてくれます。
ITEM 3 タイマースマートプラグ
室内の植物栽培では、ライトの照射時間を管理する必要があります。もちろん、自分でスイッチのオンオフもできますが、スマートプラグがあれば自動制御で管理が可能になるので便利です。
設定した時間にライトが点灯、消灯することで、植物が必要な光量を正確に提供できます。また、ファンを接続すれば、空気の循環もタイマー制御が可能になります。
【出典】『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』著:日本文芸社(編集)
【書誌情報】
『LED LIGHT 室内栽培基本BOOK』
著:日本文芸社(編集)
本書は、観葉植物の歴史から最新のLEDライトを使った室内栽培法まで、幅広く解説した一冊です。古代文明から続く観葉植物の文化は、現代においても多くの人々に愛され、特にLEDライトの普及により、室内でも多様な植物が栽培可能となりました。光の重要性や具体的な栽培方法を紹介し、実際にLEDライトを使って栽培を楽しむ人々の成功例やアドバイスを掲載。初心者から上級者まで参考になる内容が詰まっています。
公開日:2024.10.05