マンガをつくるうえで大切なのは読者の目線に立つこと
マンガをつくることばかりに取り組むのではなく、俯瞰して物語を読んでみて内容を整理することが大切です。
読者目線で読みやすいマンガとは
① 読者層がはっきりしている
ターゲットを定めると、その層向けに必要な要素が見えてくる。
② キャラクターが魅力的
自分が好きなキャラではなく、読者が「いい !」と思うキャラクターを考える。
③ ストーリーが面白い
起承転結に気をつけながら、主人公の感情の起伏や成長を描く。
マンガを描くことに集中すると忘れてしまいがちなのが、読者目線でマンガを考えること。 特にマンガ制作にまだ慣れていない人は、 つくるのに精いっぱいで、 ストーリーに対する理解がおざなりになってしまうことがあります。
読者目線で読みやすいマンガを描くためのポイントは、 主に3つあり、1つ目は読者層を設定することです。 どのくらいの年齢、 世代なのか。 男性と女性どちらをターゲットにするのか。 読み手がはっきりすると、 その層に受け入れてもらいやすい要素が見えてきます。 まずは、 読者を具体的に意識しましょう。
2つ目は、 魅力あふれるキャラクターを登場させることです。 物語を主導するキャラクターが魅力的でなければ、 読者は興味が湧かず、 感情移入することもできません。 ここで注意すべきなのは、 自分の 「好き」 を詰め込んだだけのキャラクターにしないこと。 自己中心的な創作となって、 読者にはなかなかハマらなくなります。
3つ目は、 面白いストーリーにすることです。 起承転結があり、 それに合わせて主人公の感情の起伏をちゃんと描けているか。 説明が不足し、 読者が理解できない内容になっていないか。 ストーリーがテーマに沿っているか。 このような項目を通過していなければ、 読者が読み進めたいと思うストーリーとはいえないでしょう。
そのほかに……
・コマ割りが見やすい
・話がわかりやすい
・内容・作画に違和感がない
共通して言えることはとにかく読者ファーストを意識!すること!
作者という立場を一旦捨てて、 はじめて物語を読む読者になったつもりでプロットを見直す作業が必要です。 ただし、 自分の描いた内容を客観的に捉えるのはやはり難しいもの。 そこで、 第三者にプロットを見せて意見をもらうのがおすすめ。 読者の生の反応を知ることができます。
自分勝手でない、 あくまで読者に親切なマンガをつくることを心がけましょう。
【出典】『テクニックでセンスを超える! プロが教えるマンガネーム』著:佐藤ヒロシ
【書籍情報】
『テクニックでセンスを超える!プロが教えるマンガネーム』
著:佐藤ヒロシ
マンガを描く上で、アイデアやイメージを形にするのは難しく、面白さを伝えるためにはネームが必要です。ネームは、コマ割りや構図、キャラクターの配置などを具体的に示す設計図であり、作品の完成度を高めるために何度も修正を繰り返します。本書では、ネームの作り方と素晴らしい作品になるためのポイントを解説し、実際のネーム添削も紹介。ネームを描くことが、面白いマンガを作成する第一歩です。マンガネームの書き方に悩んでいる方にぜひ読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.06.09