投資手法は堅実で安心なインデックスでOK
投資対象が明確で初心者にも理解しやすい
投資の手法には、インデックスとアクティブの2つがあります。インデックス運用では、目安になる指標(ベンチマーク)と連動した成果を上げることが目標です。ベンチマークには、国内株式なら日経平均株価やTOPIX、外国株式ならNYダウやS&P500、MSCIコクサイ・インデックスなど、各国の株価指数の数値が用いられます。
一方、アクティブ運用ではベンチマークを上回る成果が目標となります。市場平均よりも高い利益を得るため、運用のプロがさまざまな調査や銘柄の売買を積極的に行うので、インデックに比べて運用コストが割高で、手数料も高くなる傾向が見られます。
長期の積立・分散投資による資産形成を目的とする、つみたて投資枠の対象商品の約9割はインデックス型投資信託です。対するアクティブ型投資信託は少数派。変動幅が大きいアクティブ型は、短期間で高いリターンを上げる可能性がある半面、長期間ではコストパフォーマンスに劣るので、安定した収益を目指すインデックス型のほうが優位とされます。
また、ベンチマークと連動しているため、投資対象が明確で初心者にも比較的わかりやすいこともインデックス型の利点。長期投資には、安定のインデックス型がおすすめです。
インデックスとアクティブの違い
インデックス:投資目標
ベンチマークと連動することが目標
インデックス:メリット
- 手数料が安く、長期投資向き
- ベンチマークとの連動を目指すので、値動きがわかりやすく安定していることが多い
インデックス:デメリット
- 大きな利益が出にくい
- 日経平均などの経済指標と連動しているため、景気の影響を受けやすい
- 株価指数以上のリターンを得ることが非常に難しい
インデックス:目的
安定した収益
アクティブ:投資目標
ベンチマークを上回る成果が目標
アクティブ:メリット
- 運用がうまくいけば、高い成果が得られる
- 景気に関係なく、高い成果が期待できる
アクティブ:デメリット
- 運用担当者の力量で成果が左右される
- 手数料が高い
- 長期になるほどコストパフォーマンスに劣る
アクティブ:目的
高いリターン
※ インデックス運用と似たようなパッシブ運用と呼ばれる手法もある。パッシブ運用では、特定のベンチマークとの連動でなく市場全体への連動を目指す。
【出典】『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』著:伊藤亮太
【書誌情報】
『眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話』
著:伊藤亮太
2024年1月、日本の少額投資非課税制度「NISA」が新しくなり、簡単に使えるように改善されました。この変更により、投資を始める人が急増し、NISA口座はすでに170万口座が開設されています。しかし、「投資はリスクがある」と感じ、利用に慎重な人も多いです。「眠れなくなるほど面白い 図解 新NISAの話」では、新NISAの基本的な仕組みや利用方法、資産運用の重要ポイントについて、初心者にも分かりやすく解説しています。新NISAを始めることで資産運用に役立つ情報を提供し、読者の将来のための手助けを目指しており、新NISAに興味を持っている方に読んでいただきたいおすすめの一冊です。
公開日:2024.09.25