面談中の上司に「お電話です」は常識知らず
社外の仕事相手と打ち合わせをしている上司に、外部から電話が入ることもあります。スマホ全盛の時代でも、会社ではよくあることです。電話の相手は急いで連絡を取りたい様子。そのことを上司に知らせる場合、面談相手に失礼にならないような言い方をしなければなりません。
「失礼します。課長、お電話が入っております」
社内の人同士の打ち合わせならこれでもいいのかもしれませんが、外部の人の場合は明らかに礼を失することになります。面談を中断させる非をまず相手に詫びるのが筋です。
「お打ち合わせ中、恐れ入ります」
このフレーズだけを言い、用件はメモにして上司に示すのが頭のいい方法です。
メモには「〇〇様より電話」と書くだけではなく、電話相手への対応を上司が指示しやすい選択肢も記しておきます。「のちほど折り返し電話する」「中座して電話に出る」「〇〇に代わって対応させる」・・・・。これによって、上司は指を差すだけで指示ができます。面談を中断する時間も最小限ですみ、面談相手が感情を害することもないはずです。
【出典】『頭がいい人の敬語の使い方』著:本郷陽二
【書籍情報】
『頭がいい人の敬語の使い方』
著:本郷陽二
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公開日:2024.08.29