子ども用の本棚は図書館をイメージしよう③
興味のあることを追求することで、やる気が上がる
子どもの勉強には、「親が学ばせたいものではなく、子どもが学びたいもの知りたいものを学ばせる」ということが重要です。
たとえば、わたしの下の子は、幼稚園から小学校低学年くらいの頃は爬虫類が大好きでした。当時は、爬虫類関連の本が家の中にどんどん増えていき、10冊以上の爬虫類の図鑑がいまでも置いてあります。
爬虫類の本が5冊を超えたときに、新しい本がほしいのか聞いたところ、
「いままでの図鑑には書いていないのが出ている」
といっていたので、どんどん購入していきました。このように、子どもが好きなことをどんどん学べる環境を整えてあげることが、「子ども視点」の教育です。
好きなものを思い切り学ばせてあげるスタイルのほうが、子どものやる気が出て伸びていきます。
好きなものから、興味の幅が広がっていく
このように学んでいく子は、将来、爬虫類博士になるのでしょうか?
じつは、そうではありません。爬虫類に興味をもつと、その次は生物全般、料理全般…と、興味の範囲が広がっていくものなのです。
でも、現代の学校教育は、「ここは基本として知っておいてほしい」ということを、国語・算数・理科・社会と分類しれ教える方法をとっています。
また、子どもにできることとできないことがあると、多くの親御さんが、
「それはもう十分できていて立派だよ。だから、もっとこっちをしなさい」
と、とめてしまうケースも多いでしょう。
好きなこととめると、子どもの才能(興味)もとまってしまうのです。そうではなく、好きなことは、どんどん極められるように家族で応援してあげましょう。
なかなか難しいことですが、こうして振り切って「好き」を学んだ子ほど、どんどん伸びていきます。
【出典】『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』著:石田勝紀
【書誌情報】
『集中力 やる気 学力がアップする 頭のよい子が育つ家のしかけ』
著:石田勝紀
本書『頭のよい子の育て方』では、「頭のよい子」とは、単に学力や成績が優れた子どもを指すのではなく、その子自身の特性やタイプに応じた能力や個性が発揮されている状態を意味すると提案します。著者は、親として子どもの個性に合わせた育児の重要性を強調し、シンプルで無理のない生活環境を整えることが、子どもの健全な成長を促す鍵であると説いています。また、親の都合で育児を進めるのではなく、子どもの特性に合ったアプローチが必要であることを具体的な例を交えて解説しています。子どもの成長をサポートするための実践的なアドバイスが満載の一冊です。
公開日:2024.09.18