4-3-3のビルドアップ➓相手を引き付けるCBのドリブルは重要
現代サッカーでセンターバックが持つべき技術。
相手ディフェンスを誘い出すドリブル
同じテンポでパスをつないでいても、相手を誘い出せず前にボールを運べない場面があります。そんな状況で有効なのがドリブルです。ビルドアップではセンターバック(CB)がボールを前に持ち出し相手を誘ってからパスすることで、受け手をフリーにしたりラインを1つ上げることにつながります。例えば右CBとアンカー(VO)の間にいる相手FWを誘い出すようにドリブルします。アンカーをケアする相手をこちらに向けて、しかも向かってくることで足を止めアンカーをフリーにさせるのです。
相手FWを引き付けることができればアンカーはフリーになる。そんなときは相手に向かってドリブルをして、アンカーへのケアができなくなるところまで引き付けてパスを出そう。
相手に奪われたら失点につながるエリアだということを忘れずに判断しよう。
視野を広げた姿勢でドリブルする
運ぶドリブルは周りの状況を認知できる姿勢でないといけない。顔が下がると相手を確認できずプレスを受けてボールを奪われてしまう。
【出典】『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』 著:林陵平
【書誌情報】
『サッカー 局面を打開する デキる選手の動き方』
著:林陵平
日本がワールドカップなどに出場できるようになって以来、ドリブルやシュートといった個人技以外に、選手それぞれの「動き方」というのが注目されるようになってきました。「オフ・ザ・ボール」と言われる、ボールを持っていない時の動き方のことです。実際にボールを持っているプレイヤーは一人ですので、その他大勢のプレイヤーがどう動くのかが試合展開や勝敗を左右し、各監督の戦術につながる考え方の基盤となります。本書はポジションごとの動き方はもちろん、攻撃時・守備時・サイドアタック・フィニッシュなどの目的別の動き方、体の使い方、戦術を写真とイラストで解説し、QRコードから動画視聴もできます。現代の欧州サッカーに精通している著者を起用することで、強豪国などが実際に行っているサッカー戦略、ポジショニング、動き方を解説できます。
公開日:2024.04.15