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2000年代に一世を風靡し、現在も使い手の多い!カットボール

がつプロ変化球大事典〜カットボール編〜

変化の仕方から握り、歴史、使い手で全て教えます!

知っているようで知らない、奥深き変化球の世界を「がっつり!」掘り下げる。2000年代に一世を風靡し、現在も使い手の多いカットボールだ!

『カットボール』とは何なのか?

『打者の手元で鋭く曲がり、芯を外して詰まらせる』

1990年代後半〜2000年代前半にかけて、日米野球界で一気に広まったカットボール。日本ではカット・ファスト・ボール」とも呼ばれ、メジャーでは「カッター」の呼び名が浸透している。握り方はシンプルで、直球(フォーシーム)の握りから人差し指を中指側にずらし、リリース時にボールを「切る=カットする」ように投げるというもの。投手によっては縫い「直球(フォーシーム)の握りから中指を人差し指側にずらして握る。リリース時に指を切る=カットすることで小さく変化する目を中指側に沿うようにかけたり、フォーシームと同じように両指にかけたりと、さまざまだ。直球とほぼ同じスピードで打者に向かっていき、手元で小さくスライドする。変化量はスライダーやカーブと比べると小さいが、スピードがあり、使い手によっては打者に限りなく近い位置で変化するため、直球との見分けがつきにくいとされる。そのため、打者が直球だと思ってスイングするとバットの芯を微妙に外れ、凡打になるケースが非常に多い。


基本的にはバットの根元で打たせることが目的になるため、右投手なら左打者の、左投手なら右打者の内角に投げるケースが多い。同じような目的の変化球に変化方向が逆のツーシームがあるが、カットボールはこれと対をなす変化球といっていい。ただ、カットボールを有効に使うにはひとつ、条件がある、それが「直球のスピードが速いこと」だ。直球の球速がないと、当たり前だがカットボールの球速も出ない。「遅いカットボール」は言ってしまえば「曲がりの少ないスライダー」のようなものなので、打者に見極められる可能性が高くなってしまう。実際、日米でカットボールの使い手と言われる投手のほとんどが、最速150キロを超えるような「本格派」の速球投手である。また、日本にはいないが、極めれば「最強」ともいえる変化球で、マリアーノ・リベラ、ケンリー・ジャンセンのように、投球のほとんどがカットボールにもかかわらず、打者を抑え込む投手も存在する。比較的投げやすい変化球なので、日本でも使い手は多い。

カットボールの握り方

「直球(フォーシーム)の握りから中指を差し指側にずらして握る。リリース時に指を切る=カットすることで小さく変化する


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