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プロ注目の田村朋輝擁する酒田南に注目!山形地区の甲子園での戦い&夏の展望とは!?【がっつり!甲子園2022】

Text:落合初春

全国49地区 夏の大会データベース
【山形】

《2022年 センバツ結果》出場なし

●甲子園での戦い&夏の展望
全国に通用する打撃力で躍進中!十八番の乱打戦では負けられない

2005年春に羽黒、2013年夏に日大山形が甲子園ベスト4に駒を進めている山形県勢。その後も山形中央、鶴岡東、日大山形が夏の甲子園で3回戦まで進出しており、夏巧者の色がハッキリとしてきた。

1990年代までの山形の野球といえば、忌憚なく言えば「地味」だったが、2000年代から各校が打撃力上昇に着手。特に直近10年の山形大会はバチバチの乱打戦が目立っており、「夏は打撃力」といわれる時代のトレンドにハマってきた。

2019年夏には2回戦で鶴岡東が習志野(千葉)を9対5で下し、2021年には2回戦で日大山形が浦和学院(埼玉)を4対3で下したように全国強豪とも十分に戦える打力がある。どちらも積極的なスイングが目立ち、山形野球の力強さを感じさせる攻め方だった。

今夏は春の山形大会を制した羽黒が軸。145キロ右腕の本間葉琉に強打の正捕手・川田海など、実力派の選手が牙を研ぐ。酒田南は149キロ右腕の田村朋輝が県内強豪を抑え込めるか注目。

日大山形、山形中央、山形南も強力打線を擁し、乱打戦に対応可能。日大山形は下級生時代から正捕手を務める梅津康生、井上朝陽ら、打線に力のあるメンバーが揃い、山形中央は2年生エースの武田陸玖を軸に機動力と打力を掛け合わせた野球を展開している。どこが甲子園に出場しても楽しみな夏になりそうだ。

全国49地区夏の甲子園DATABASE【北海道・東北編】

●駒大苫小牧に次いで甲子園Vへ!
積雪地帯の多い北海道・東北。かつてはまるごと「弱小」とみなされていた時期もあったが、設備の充実や指導強化で強豪校が次々と誕生。甲子園上位進出も珍しくなくなった。駒大苫小牧に次ぐ、甲子園制覇校が現れたとき、新たな時代が幕を開ける。

2校目が頂点を掴むのも、もはや時間の問題か…?

 2004〜05年に駒大苫小牧(南北海道)が夏の甲子園を連覇し、北国の不利を覆した北海道・東北勢。その後も2011夏、2012年春夏と3季連続で光星学院(青森/現・八戸学院光星)が甲子園準優勝を果たせば、2015年春には東海大四(南北海道/現・東海大札幌)、2015年夏には仙台育英(宮城)、2016年夏には北海、2018年夏には金足農(秋田)も甲子園準優勝を果たしており、いつ2校目の全国覇者が出てきても不思議ではない。

今春の東北大会では甲子園で上位進出経験を持つ強豪校がベスト8にズラリと並んだ。これらの強豪校は積極的な遠征などで全国レベルの経験を積んでおり、地域を牽引する存在。こうした強豪私学が力を付けることで、ライバルたちも闘志を燃やし、公立校も着実にレベルアップしている。

近年はドラフト上位で指名される選手も多く、大谷翔平や佐々木朗希など未曽有の身体能力を持つスーパースターも出現。北国の野球界はまさに「眠れる獅子」。目覚めのときは近い。

出典:『がっつり!甲子園2022』

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