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チケット売れ行き。感染対策。コロナ禍での試合観戦で感じたこと【プロ野球・Jリーグ観戦記】

Text:あもあもだいち

チケットが売り切れていない

 全てが例年とは違うスポーツ観戦。プロ野球を中心に年間40試合以上を現地観戦するライターが、このコロナ禍での観戦状況をレポート。

 今回は「プロ野球とJリーグ。それぞれのコロナ対策」。

 7月12日。大阪観戦最終日は、オリックス×日本ハムのデーゲームを観戦。その後、ナイターで行われたセレッソ大阪×名古屋グランパスを観戦してきた。

 京セラドームでは、検温場所を各入場ゲートに設けてはいなかった。内野席はバス乗降場に設け、検温して問題ない人へは検温済みの紙を渡す。外野席は、ゲート入場時に検温していた。
入場もQRコードを使っての非接触型入場を呼びかけており、コロナ感染防止を意識した取り組みとなっていた。座席は1列に2人ほどの配置設定。

 各選手の応援テーマ、チャンステーマを流すことはなかった。プロの打球音や息遣い、自チーム選手への声出しなど聞くこと出来た。プロで鳴り物がない応援と言うのが新鮮で、じっくり野球を楽しむことが出来た。

 ただ、入場者数が4000人と、限定5000人にもかかわらず売り切れていないことに、驚きを感じていた。

 試合は山本由伸の完投でオリックスが勝利。そして試合終了前からオリックスはハッキリと規制退場に協力を呼び掛けており、問題も起きることがなく観客の退場はスムーズであった。

ヤンマースタジアム長居でのコロナ対策

 その足で、セレッソ大阪×名古屋グラパンスが行われるヤンマースタジアム長居へ向かった。
キックオフ1時間半前位に到着。ここでも、人の少なさを感じずにいられなかった。
まず、最寄り駅に降りる人の少なさ。通常ならスタジアムに近づけば、人の声が聞こえてくるものだが、今回聞こえきたのは、スタジアムに到着してからであった。

 当然、検温チェックがあってからの入場。ここで、プロ野球とJリーグでのスタッフに違いが。
ヤンマースタジアム長居では、スタッフがフェイスシールドをしていたのだ。
これは少なくても筆者の今年観戦してきた野球場では見られなかったもので、スタッフ・観客双方の安全を思うと、やはりフェイスシールドは必要なのではと感じた。

 スタジアムに入ると、使用できる座席を1列ごとに間隔を開けた上で、1列に3人ほどしか座れない設定となっていた。

 試合中は、録音していたチャント(サッカーの応援スタイル、野球で言うとこの鳴り物応援)を流し、雰囲気を作っていた。観客も興奮して大声を出すこともなく、拍手で選手に向けて激を入れていた

 試合終了後は、規制退場を促し、なるべく人が密集するのを避ける取り組みがされていたのも好感が持てた。

 これで、3日間にわたる関西観戦が終了。次の日は朝一便で帰るため、その支度をすべく、早めにホテルへ戻った。

コロナ禍での興行。考えるべきこと

 この7月10日~12日の関西滞在中は、一人で過ごした。ご飯もコンビニや、テイクアウトなどホテル内で食べることが多く、外食したのはたった1回のみであった。
そのため、声を発したのは「チェックインお願いします」「ありがとうございます」「はい」「どうぞ」の4単語ぐらいしかなかった。

 今回の関西観戦を終えて、5000人規模でも観客に対して運営が上手くいってない部分も感じた。
これが、キャパ半分まで収容可能になった場合は、もう少し詰めたオペレーションがないと、観客を制御出来ないのではと思う(政府は22日、イベントの規制緩和を延期すると発表)。それと、観客を煽る選手の応援テーマを流すのは、まだ早いのでもう少し控えた方がいいと思える。

 そして、何よりも5000人規模でもチケットの売れ行きが鈍い。これは、かなり考えるところである。興行する側は、かなり具体的にコロナ対策を取っていることをファンへ伝えるべきだ。安全とは言い切れないが、少なくともリスクがかなり低く抑えられていることは、もっと知らせてほしいと思った。

何よりも、1日でも早いコロナ収束を願わずにはいられない、関西観戦となった。

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