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【なでしこリーグ】スフィーダ世田谷が優勝! チームとして次のステップは何になる!?

Text:樫本芹菜(スフィーダ世田谷FC)

「アマチュア日本一を目指す」2022シーズン立ち上げ時の宣言通り、私たちスフィーダ世田谷FC はなでしこリーグ一部優勝を果たすことができました。

 

ありがたいことに周囲の様々な方に認知していただいているのですが、リーグ優勝とくれば、次の関心は「プロリーグ入り」に移るようです。

優勝したのだから、もちろんプロリーグに昇格できるのだろうと。

しかし、日本の女子プロリーグであるWEリーグとなでしこリーグは全く別々に独立しているリーグであるため、相互間での昇降格は存在しません。チーム戦績は関係なく、リーグが定める基準を満たし、審査に通れば参戦が可能となります。

 

スフィーダも昨年はリーグ加入申請をしましたが、今シーズンは申請を見送っています。

立ち位置的に上がある以上は目指すべきですし、クラブとしても目標に掲げ、ホームスタジアム問題に着手していますが、あくまで自分たちのペースで事は進めるべきだと、私は感じています。

 

育成年代からスタートしたスフィーダですが、現在のトップチームには多くのアカデミー出身選手が在籍しています。

また、クラブ広報も務めている川嶋コーチはスフィーダの一期生でもあります。選手としてスフィーダでのキャリアが始まり、トップチームで現役を引退後、スタッフ入り。そして今シーズン、クラブ史上初となる一部リーグ優勝にコーチとして貢献しました。トップからではなく、育成からの積み重ねとして、これ以上はないと思います。

 

このような積み重ねがある中で、「WEリーグに加盟すること」が目的となり、様々なことを急いでしまうことは避けたいことです。

もちろん審査に通るだけの土台などがしっかりできたうえであれば何も問題はないのですが、とにかく審査基準をクリアするためだけのクラブづくりとなってしまうと本末転倒となってしまうように感じているからです。

 

WEには行くなと言うことではなく、資産や環境で定められるようなプロではなく、もっと本質的な意味でのプロクラブを目指してほしいということです。

事業としての採算のような数字的な事はもちろん、地域への貢献度や、選手たちのプレー環境、雇用形態など。着手できることはたくさんありますし、なでしこクラブとしてできるのであればそれはもう本物と言えるのではないでしょうか。

 

また、WEクラブに参戦するということは、現在NPOとして活動しているクラブの株式化は避けられず、クラブトップの交代もあり得る話です。

いずれは変わる日もやってくるものですが、私の知らないクラブの下積み時代などを知れば知るほど、いまのメンバーをベースに、もっとおもしろいことに取り組んでいってほしいなと思ってしまいます。

創設時からの想いを大事にしつつ、変わるべきところは大胆に、スフィーダらしいクラブづくりを続けてほしいなというのが私の願いです。

樫本芹菜noteはコチラ

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