3月20日に中京競馬場で開催されるファルコンS(GⅢ)。
中京の1400mと、今後の短距離路線での活躍を願う馬が多く出走してくる。
それにも関わらず、ここを勝って大きく羽ばたいた馬は少ない。
近10年の勝ち馬を見ても、2018年のミスターメロディと2012年のブライトラインが、その後に一度重賞を勝っているが、その他の勝ち馬はファルコンSが最後の重賞勝ちとなっている。
しかも2012年のブライトラインが勝ったのはダート重賞で、芝短距離重賞を勝ったのは2019年に高松宮記念(GⅠ)を勝った、ミスターメロディしかいない。
ただし、今年は朝日杯FS(GⅠ)を勝ったグレナディアガーズや、京王杯2歳S勝ち馬モントライゼなど、実績馬が出走してきている。
特に朝日杯FS勝ち馬が出走してくるのは初めてで、グレナディアガーズがどのような走りを披露するのか気になるところである。
なぜなら近10年で、重賞勝ち馬がファルコンSを勝ったことが無いからである。
単に出走してない訳ではなく、昨年も小倉S(GⅢ)勝ち馬や函館2歳S(GⅢ)の勝ち馬が出走していたように、毎年1,2頭は必ず重賞勝ち馬が出走していたに関わらずだ。
だからこそ、GⅠ馬のグレナディアガーズの結果によって、今後のファルコンSの重要性が大きく変わる分岐点となりそうだ。
それは2歳G1路線で、2000mのホープフルSがGⅠとなり、中長距離でクラシック路線を意識した馬が、そちらへ出走するようになった。
そして、もともとあった1600mの朝日杯FS(GⅠ)はより短距離路線の馬が集結しやすくなり、今回GⅠ馬グレナディアガーズがファルコンSへ出走して来た。
このグレナディアガーズが勝つことによって、来年から朝日杯FS勝ち馬が今後も出走してくるようになり、そのなかから大きく羽ばたく馬が誕生すると、出世レースへと変貌することになるであろう。
そんな大きな分岐点となりそうなファルコンSでグレナディアガーズは勝てるのか!?
発走は、3月20日 中京競馬場 11レース 15時25分予定。
公開日:2021.03.19