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夏の函館競馬場フィナーレを飾る【函館2歳S】【函館記念】を勝った懐かしの馬とは!?

Text:あもあもだいち

函館2歳Sを勝ち世界へ羽ばたいた馬と函館記念を勝ってマイル王者へ君臨した馬とは!?

函館フィナーレを飾るべく、函館競馬場にて土曜が【函館2歳ステークス】、日曜が【函館記念】と重賞が2日連続開催される。

そこで、今週はそれぞれの重賞にまつわる懐かしの馬を巡る旅をしよう!!

函館2歳ステークス

函館2歳の勝ち馬の中から、グレード制移行で最も出世した馬と言えば、1997年の勝ち馬「アグネスワールド」ではないだろうか。

アグネスワールドはアメリカで生まれ日本で調教された、いわゆる外国産馬の馬である。

競馬新聞でよく見る〇の中に外で表記される馬である。

1997年に函館開催の初日の新馬戦で勝利し、その1か月半後に開催された、当時の函館3歳S(現:函館2歳S)を勝利し2戦目で重賞ウィナーとなる。

これは、騎乗した武豊にとっても初の函館2歳S制覇となった。

翌年は、シンザン記念から始動し2着に入るも骨折してしまい休養を強いられる。

古馬になり骨折も癒え、復帰初戦となった「ガーネットステークスGⅢ」では6着とまずまずの走りを見せる。

7月の夏競馬に入り小倉でOPレース2連勝を飾ると、海外レースへ挑戦することに。

その最初の海外挑戦となった、フランスはロンシャン競馬で開催された「アベイ・ド・ロンシャン賞GⅠ」で見事勝利を飾る。

さらに翌年もイギリスのニューマーケット競馬場で開催された「ジュライC・GⅠ」を勝利し、日本調教馬では初となる海外2か国のGⅠを制した馬となる。

その後、国内の「スプリンターズS」で2着、引退レースとなるチャールズタウン競馬場で開催された「BCスプリント」では8着だった。

引退後は種牡馬となり、イギリス、オーストラリアでも共用され、日本での後継種牡馬は現れなかったが、オーストラリアにてワンダフルワールドが後継種牡馬として活躍した。

そして、2012年に繋養先の社台スタリオンステーションにて、腰痛悪化による安楽死処置にてアグネスワールドはこの世を旅立った。

函館記念

グレード制移行の函館記念の勝ち馬を見てみると、1988年は後のマイルCSを制した「サッカーボーイ」。

2005年から2007年で3連覇を達成した「エリモハリアー」。

2022年の白毛馬としてダートと芝の重賞を制覇した「ハヤヤッコ」など個性的な面々がいる。

その中でも、今回は1986年の勝ち馬「ニッポーテイオー」を取り上げる。

1985年に現2歳の1600m戦の新馬戦を快勝するも、その翌年は皐月賞を含む2000mを3戦するも勝つ事が出来ずにいた。

そのため2400mとなる日本ダービーを諦め、マイル戦のニュージーランドTに参戦し重賞初制覇を挙げる。夏には函館記念を、秋にはスワンSとその年は3つの重賞を制覇する。

古馬になった現4歳初戦の京王杯SCで勝利を挙げるも、その後はGⅠレースで善戦するも勝ちきれず、秋を迎える。東京競馬場で開催された天皇賞(秋)で、2着に5馬身差を付ける快勝でGⅠ初制覇を成し遂げ、続くマイルCSも勝ちGⅠ2連勝を飾る。

翌年1988年に入り、前年と同じく京王杯SCからスタートするも2着と勝つ事は出来なかった。しかし次走の安田記念で勝利しGⅠ3勝目を飾る。

引退レースとなった、その年の宝塚記念では長距離を得意といたタマモクロス、マイルを得意としていたニッポーテイオーの対決で競馬ファンは盛り上がりを見せた。

結果は、長距離を得意としていたタマモクロスが勝ち、ニッポーテイオーは2着であった。

引退後は、種牡馬として生活を送り、重賞勝ち馬となるインターマイウェイやダイタクテイオー、連敗で有名になった高知のハルウララなどを輩出するも、GⅠ馬は誕生せず2000年の種付けを最後に種牡馬も引退する。

その後はうらかわ優駿ビレッジAERUで余生を送り、2016年に老衰のためこの世を旅立つ。

果たして、函館2歳ステークスでは「アグネスワールド」を超える馬の出現なるか?

函館記念では「ニッポーテイオー」のようにGⅠを複数勝つ馬の誕生となるのか??

発走は、函館2歳ステークスが7月13日の函館競馬場11レース、15時25分予定。函館記念が7月14日の函館競馬場11レース、15時45分予定。