今週の中山競馬場では、皐月賞と同じコース、同じ距離で開催される「京成杯」が行われる。
しかし、なかなか皐月賞には直結しないレースと言って過言ではない。
勝ち馬が皐月賞で結果を残していないのだ。
1999年に京成杯は1600mから2000mに変更されたのだが、勝ち馬から皐月賞を勝った馬は、1頭も出ていないのが現実である。
むろん、1600m時代でも1984年のダートグレード制以降、皐月賞では結果を出す馬を輩出していないレースである。
直近10年を調べると、京成杯勝ち馬が皐月賞で馬券に絡んだのは、2018年勝ち馬のジェネラーレウーノの3着が1回のみ。
さらに詳しく調べると、近10年の勝ち馬のうち8頭が皐月賞に出走し、2頭が一桁着順だったが、残りの6頭は二桁着順と惨敗をしている。
しかし、その前の10年では、馬券に絡んだのは4頭。二桁着順は2頭のみと意外と活躍していた。
血統で見る近10年では、皐月賞で30頭中21頭の父サンデー系が3着以内に入り、7頭が勝利。京成杯では30頭中17頭の非父サンデー系が3着以内に入り、5頭の非父サンデー系が勝利している。
この結果から、皐月賞ではこない血統、父非サンデー系から入るのが攻略の道かと思われる。
ここでは、この皐月賞ではこないレース京成杯から、その後もっとも活躍したレジェンド馬をご紹介しよう。
2010年勝ち馬「エイシンフラッシュ」
ドイツからの持ち込み馬として、阪神の2歳新馬戦に登場し6着と負けてしまうも、2戦目で初勝利を飾る。
重賞初制覇は3歳になって初戦の京成杯で挙げる。
皐月賞は3着と惜敗するも、日本ダービーでローズキングダムを退け、ダービー馬となる。
その後、勝ちきれないレースが続くが、約2年半後の2012年、天皇賞(秋)でダービー以来の勝利を挙げる。
翌年2013年の毎日王冠が最後の勝利。その年に引退して種牡馬となった。
さあエイシンフラッシュに続くGⅠ馬の誕生となるか⁉
発走は、1/17中山競馬場11レース 15時45分予定。
公開日:2021.01.14