日本ダービーはシャフリヤールが優勝し、鞍上の福永祐一騎手が史上3人目の連覇達成で幕を閉じた。
そして、今週末には安田記念が開催されるが、その前も6月3日に浦和競馬場で、短距離戦の1400mダート交流重賞「さきたま杯」が開催される。
このさきたま杯が行われる浦和競馬の1400mコースを解説すると、1400mだがコースを1周するレースのために、コーナー4つを回る小回り適正が必要である。
浦和競馬場は関東にある4つの地方競馬のうち、もっとも馬場が重いうえ、最後の直線が4つの競馬場の中で、もっとも短いため、差し、追い込み馬にとって厳しいコースとなっている。
そのために過去にはモーニンやベストウォーリアなど、GIを獲った馬でも足元をすくわれて負けることもあった。
それとは逆に浦和の1400mに合う馬にとっては有利に働くため、リピーターが多いレースとなっている。今年も昨年の覇者⑨ノボバカラが参戦して来ており、連覇達成となるのでは!? と思うのだが、そうは問屋が卸さない状況となっている。
まずノボバカラの近走成績と年齢が関係してくる。ノボバカラの近走は決して良いとは言えず、過去5戦で3着以内に入ったことはなく、今年で9歳となることから、厳しいと言わざるを得ない。
では、どの馬が有力かというと、2020年マイルCS南部杯(JpnI)勝ち馬①アルクトス、2020年かしわ記念(JpnI)勝ち馬の④ワイドファラオが出走を予定しており、この両頭のどちらかになるのかと思うが、この2頭にも懸念材料がある。
それは斤量が58kgとトップハンデでの出走となることだ。
過去10年、58kgで勝った馬は2013年のテスタマッタのみで、それ以外はことごとく負けている歴史がある。
では、次に有力なのは今年のフェブラリーS(GI)2着馬の②エアスピネルになるのかと思うのだが、この馬の脚質が差し、追い込みのため、かなり展開の助けがないと浦和1400mコースでは厳しいと予想する。
以上のことから、当コラムでは川崎所属の⑧ベストマッチョを推したいと思う。
推す理由は4つある。
未だ交流重賞の勝ちこそないが1400mでは安定しているのが一つ。
斤量が56kgとアルクトスやワイドファラオと比べて2kgも軽いのが一つ。
脚質が逃げ先行でコースに合っているのが一つ。
そして最後の理由が、鞍上に昨年はノボバカラを勝利へ導いた、船橋所属のトップジョッキー森泰斗が騎乗することにある。
この4つの理由から、地方馬ながらベストマッチョが勝利に一番近いと思われる。
果たしてJRA勢を抑えて森泰斗騎手がベストマッチョを勝利へエスコートするのか?
発走は、6月3日浦和競馬場 11レース17時45分予定。
公開日:2021.06.02