6月20日の東京競馬場では、ダート路線を歩む3歳馬にとても重要なレースが待ち受けている。
それは、東京1600mのダートコースで開催される「ユニコーンステークス」。
今年で26回目を迎えるのだが、ここの勝ち馬からは何頭もGI馬を輩出している。
特に2015年のノンコノユメから、昨年のカフェファラオまで6年連続でGI馬になるという記録が続いている。
その一方でここを勝てなかった馬たちが、その後GI馬に登り詰めるのはまれで、数えるほどしかいない。
それほど、近年はユニコーンSで勝つ意味合いが強い。
今年も、前走同コース同距離を勝った①ゲンパチフォルツァ、サウジダービーを勝った⑬ピンクカメハメハなど16頭が集結しており、この中から未来のGI馬となる馬がいるのは間違いないだろう。
しかし今回は、このユニコーンSで負けるも、そこから巻き返しGI馬になった数少ない馬を紹介しよう。
2013年ユニコーンSで3着だったサウンドトゥルー(勝ち馬はベストウオーリア)
2012年に東京競馬場のダート1300mでデビューをし、その後サウンドトゥルーは引退するまで一度も芝を走る事はなかった。
2戦目で初勝利を飾るも、2勝目は7戦と時間を要し、8戦目にユニコーンSに出走したが、3着と賞金を加算する事が出来なかったため、その後は条件戦を走ることに。
条件戦もなかなか勝ち切る事が出来ず、オープン馬になるまで24戦を要した。
オープンへ仲間入りした時が、2015年の5歳時と遅かったが、その年の秋には交流重賞「日本テレビ盃(JpnII)」を勝ち、重賞馬の仲間入りを果たす。
さらに勢いはとどまることなく、暮れの大一番「東京大賞典(JpnI)」を勝ってGI級馬の仲間入りを果たす。
その後も2016年「チャンピオンズC(GI)」、2017年「JBCクラシック(JpnI)」とGI級を勝利し、2018年以降も交流重賞レースを勝つまでとはいかなかったが、上位に顔を覗かせる走りを披露し、最後は南関東競馬に移籍。10歳時にも東京記念という重賞を勝つなど11歳まで現役を務めた。
引退後は種牡馬として繋養されている。
果たして、勝ち馬はその後にGI馬となれるのか? それとも負けた馬の逆襲はあるのか!?
発走は、6月20日東京競馬場11レース15時45分予定。
公開日:2021.06.19