SPORTS COLUMN
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メジャー流を妨げる日本野球の「情」石井一久監督はどう変える!?

Text:落合初春

元メジャーリーガー監督に求められるものとは! ?

ロッテ・井口監督、ヤクルト・高津監督に続き、楽天・石井一久GMが監督に就任。メジャーの風が日本にも吹き込む!?

イチローを皮切りに次々と日本人メジャーリーガーが誕生した2000年代。そして時は過ぎ、2021年。メジャーを経験した名選手たちが指導者としてグラウンドに戻り、「新たな風」が吹き始めている。

「血の入れ替え」を断行した石井一久GMが監督へ

昨年11月12日、楽天は石井一久GMが今季より監督を兼任することを発表し、大きな話題になった。石井一久氏は2018年9月にGMに就任してから、センセーショナルな「血の入れ替え」を断行。チームの顔である嶋基宏や当時高卒2年目の西巻賢二を放出し、賛否両論を呼んだことは記憶に新しい。昨季も高梨雄平やウィーラーをトレードで放出した。

しかし、この新陳代謝はメジャーでは当たり前の光景。メジャーでは日本とは比較にならないほど、トレードが活発であり、チームが勝てなければ、シーズン中でも迷わず主力を放出して若手重視の「再建期」に入る。ごく一部のスーパースターを除き、生え抜きであってもそれを加味することはほとんどない。

「ストーリー重視」日本野球とサイドストーリーが少ないMLB

冷徹に思えるのは、日本野球が「ストーリー重視」で成り立っているからだ。選手が歩んだ過程や境遇、そこに思いを寄せて応援するのが、日本のスタイルである。逆にメジャーリーガーは驚くほどにサイドストーリーが少ない。メディアの報道も数字の分析が多く、たとえば打者では(打率/出塁率/長打率)を結んだ「スラッシュライン」だらけだ。どちらも一長一短がある。

球団数や傘下の規模からメジャー流のやりくりは難しいかと思われたが、ロッテや巨人がトレードに呼応しており、改革は概ね順調。あとはファンの慣れが必要な段階だ。

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