助っ人外国人列伝/アメリカ1990年代編
今回の同企画はアメリカ編/1990年代に突入。助っ人外国人が投打の主軸となり、チームの成績に大きく影響を与えた好選手が次々と登場した“助っ人黄金時代”だ!
1年目は驚愕の好成績も、翌年以降は低空飛行……
テリー・ブロス
NPB通算4年:(1995~1999)
89試合 30勝28敗 奪三振353 防御率3.70
●長身の秘密はバスケットボーラー!2mから投げ下ろす圧巻の投球を披露
大学時代はバスケでならし、シカゴブルズからオファーを受けるもなぜかMLBの道を選んだテリー・ブロス。205センチの長身から投げ下ろすダイナミックな投球を武器にしたテリー・ブロスだったが、メジャーでは芽が出ず、1995年に入団テストを経てヤクルトスワローズ入りする。
当時、テリー・ブロスのような長身の助っ人外国人投手は珍しく、実力を疑問視されていたが、開幕すると投げ下ろす剛球と落差あるフォークで打者を翻弄。先発陣の要として14勝を挙げたテリー・ブロスは、カモとした巨人ではノーヒットノーランを達成する。
テリー・ブロスの活躍もあってチームはペナントを制し、オリックスとの日本シリーズでは2回登板して自責点1の2勝。テリー・ブロスがイチローをも封じ込めて日本一をたぐり寄せた。だが、2年目以降のテリー・ブロスはプレーに対して怠慢になると成績が大幅ダウン。1998年に移籍した西武ライオンズでもテリー・ブロスは復活できなかった。
出典:『がっつり! プロ野球(33)』
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公開日:2023.02.06