10代後半で身長の伸びが止まったら、骨は死ぬまで変化しないと思っていませんか。そんなことはありません。実は、骨はそのままの形で少しずつ新しい骨に置き換わっています。若い人では数年で全身の骨が新しくなるといわれています。
骨の新陳代謝には破骨細胞、骨芽細胞、骨細胞という3種類の細胞が関わっています。破骨細胞は骨の表面にはりつき、酸と酵素で骨を溶かします。これを「骨吸収」といいます。
骨吸収は、骨のメンテナンスのため、また血液中のカルシウムが減ったときに骨からカルシウムを取り出すために必要です。
骨芽細胞は、破骨細胞が溶かしたところに集まり、骨の材料であるたんぱく質とリン酸カルシウムを出し、一部の骨芽細胞は自らそこに埋もれて骨細胞に変身し、たんぱく質とリン酸カルシウムとともに新しい骨になります。これを「骨形成」といいます。
【書誌情報】
『1日1分!!一生歩ける骨づくり』
監修:林泰史
(原宿リハビリテーション病院 名誉教授)
誰もが一生、若々しく元気に過ごしたいと思っています。そのためには、骨の健康を最優先で考えてみるのもよいかもしれません。スカスカの骨では、転倒、骨折、寝たきりを招いたり、いつのまにか骨折で、背中や腰が丸くなってしまうことも。骨を強くするためには、「1分の骨刺激と1杯のホットミルク」を取り入れましょう。すると骨から若返りホルモンが出て、いろいろな病気の予防に役立ち、お肌も若返る。毎日が活動的になり、元気に過ごせばまた骨が刺激されるという嬉しいサイクルが生まれます。この本で骨の大切さを知り、一生折れない、一生歩ける若々しさを手に入れましょう!
公開日:2019.12.06
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