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動きの精度を高める隙間の使い方とは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

隙間を使う

●動きの精度を高める隙間の使い方
安定した動作を行うためには、隙間をどう使うかが重要な要素になります。動作を行う中で、身体の末端(手足)や道具(ボールなど)を、自分の体幹で作ったスペースに入れると、動きの精度が高まります。同時に、隙間を作ることは時間を作ることにもなるため、技を仕掛けるタイミングやリズムに変化をつけるなど、時間的要素を操ることもできるようになります。

たとえばハンドボールのジャンピングスローでは、飛ぶことでスペースを作り、そのスペースと時間を利用してボールを投げています。また、「思う場所にボールを推進させること」を目的としたラグビーでは、隙間=動線でもあるため、隙間にボールを通すのか、自分が通るのか、または相手を止めるのかと、さまざまな選択肢が生まれます。

自分の身体をどう変形(トランスフォーム)させれば、自分の被害が少なく、相手にダメージを与えることができるのか、隙間の生かし方は「トランスフォーム」とも密接に関わっています。なお、「体幹のスペース作り」や「トランスフォーム」の具体的な動きは第4章で紹介しています。

【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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