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4スタンス理論における柔道での構えのポイントとは!?【廣戸聡一ブレインノート】

Text:廣戸聡一

柔道 競技別解説

両手の輪の中で相手を支配して制する

柔道の基本は受け身ですが、重要なのは「軸」を有して受け身を行っているかどうかです。軸を持つにはまず、自分のどこが動くのか、また、より強く安定するためにはどこを動かしてはいけないか、を把握する必要があります。その把握が、攻められてはいけない場所の理解につながります。具体的には、受け身の軸線に相手を乗せて動作すれば、それが投げ技になるのです。

また、道着を含む自分の両手の輪の中に相手を感じられれば、良い間合いです。柔道で大切なのは「いかに自分が有利な立場になって組み合うか」ですから、常に自分が安定して技をかけられるように仕向けなければなりません。組手のときは「つかまれている」のか、あるいは「つかませている」のかがポイントです。たとえば相手が自分の道着をつかんでいても、それが不十分であれば、むしろつかませたほうが有利になることもあります。


競技の起源

柔道は「柔術」をベースとした競技。創始者の嘉納治五郎が柔術の主要二流派を修行し、それを組み合わせて、1882年に柔道を創始した。武士のたしなみであった柔術は衰退したが、そこに「人間形成を目指す」という基本理念を持った柔道が登場すると、大衆に受け入れられ、発展していった。

自分の弱点を知る

自分の弱点を知ることは、防御だけでなく、相手を攻めるときのポイントにもなる。ここでは、上腕をとっての背負いで、AタイプとBタイプそれぞれの入られると弱いところを解説する。

【A】肘でコントロールされる
上腕を取られたとき、肘に入られると技がかかりやすい。


【B】脇でコントロールされる
上腕を取られたとき、脇に入られると技がかかりやすい。


AタイプとBタイプで違う構えのポイント

Aタイプは、お尻がやや後ろに引けて、重心が膝に乗っている構えをとる。そのため膝車など膝まわりの技にかかりやすく、足首や脚の付け根はかかりにくい。Bタイプは、膝を前に抜き、腰に重心が乗っている。すねの角度が深く見えるが、足首、脚の付け根に入られる技にかかりやすく、膝まわりの技にはかかりにくい。

●膝立ちしたときのイメージ

【A】膝で立つ構えをとる


【B】腰で立つ構えをとる


【書誌情報】
『廣戸聡一 ブレインノート 脳と骨格で解く人体理論大全』
著者:廣戸聡一

「本来の自分の身体の動きと理屈を知り、身体だけでなく精神的な部分との兼ね合いの中で、“いかにして昨日の自分を超えるか”という壮大なテーマを、人体理論の大家であり、日本スポーツ・武道界の救世主と呼ぶに相応しい、廣戸聡一が、自身の経験と頭脳のすべてを注ぎ込んで著す最強最高の身体理論バイブル。四半世紀でのべ500,000人の臨床施術により、多くのトップアスリート、チーム、指導者、ドクターとの関わりの中で行き着いたトレーニング&コンディショニング理論の集大成、ここに完成。オリンピック競技を含む全52種目を個別にも論及、紐解いた、すべてのアスリート、指導者、スポーツファン必携の書!

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