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サッカーにおける相互扶助と協力の関係とは!?【ダイヤモンドオフェンス】

Text:坂本圭

社会的感情構造(チームの戦略・戦術の最適化)

●社会的感情構造3つの異なる側面
フランジスコ・セイルーロのコンセプトを解釈したもの(ダニエル・ボカネグラ・カマーチョからの引用)


●自己管理グループの最適化
自己管理とは、自分自身の能力で対峙した事柄を解決することである。しかし、チームスポーツは個人だけではなくチームと言う組織で自発的に管理しなければ組織はそのプレー状況を学習することができない。ボール保持者である自己、ボール保持者の近くにいる選手(グループ)、その他の選手を含めたチーム組織が自己管理グループである。自己管理グループには、「相互扶助」と「協力」が存在し、「相互扶助」には「介入スペース」があり、「協力」には「位相空間」がある。

●相互扶助
ボール保持者に最も近い選手の行動である。ボールを受けるか、もしくは取り戻すことができる。ボール保持者の近くにいる選手が現在のプレー状況を十分に解決することが可能な状態。

●介入スペース
ボールが近くにあるスペースである。この介入スペースで、選手はプレーに参加し、選手間で直接的な相互作用をする。ボール保持者と一緒にプレーに介入でき、相互扶助の関係にある。この介入スペースでは「予測できない状況」が起こる。

●サッカーにおける相互扶助と協力の関係(自己管理グループ)
セイルーロが提案する、ボール保持者とその近くにいる選手(相互扶助)と近くにいない選手(協力)の関係性をグラウンドに表したもの。サッカーの試合中における自己管理グループである。※セイルーロのコンセプトを解釈したもの


●協力
ボール保持者の近くにいない残りのチームメートの行動である。ボールを保持するか、取り戻すことができる。可能であれば、効果的かつ効率的な方法でプレーに参加することが可能な状態。

●位相空間
ボールの近くにいない残りの選手がいるスペースでプレーに間接的に相互作用する。位相空間にいる選手がプレーに参加する時は、効果的かつ生産的な方法でチームのためにプレーできるようにポジションを取る。この位相空間では「類似した状況」が起こる。

試合中は、自身が今どこでプレーをしているのか、ボールの近くなのか、遠くなのかを知覚する。介入スペースでプレーをしているのであれば、「予測できない状況﹂も考慮して、どのようにボール保持者と関係して互いに助け合うことができるのかを素早く認知し意思決定する。位相空間にいる選手は、試合の大局的に「類似した状況」が起こるので、プレーを予測して、次のプレーの準備をしなければならない。

出典:『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』坂本圭

『ダイヤモンドオフェンス サッカーの新常識 ポジショナルプレー実践法』
著者:坂本圭

日本ではまだ珍しいサッカー攻撃の概念・ポジショナルプレーを取り入れた戦術書!!スペインのプロチームでコーチライセンスを獲得した著者が、サッカーを勉強したい学生や指導者、日本式ではなく世界のトップシーンで導入されている新しいサッカーの攻撃方法を実践したいと思っている方々のために、ポジショナルプレーを実践するための方法としてダイヤモンドオフェンスを伝授します。

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