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体温が0.5度下がると身体に起こるダメージとは!?【カラダを温める食べ物】

Text:石原結實

病気の原因は「冷え」にあった!

私たちの体は、36.5度~37度の体温でもっとも働くようにできています。ところが最近では36度以下、35度台の人が増加しています。この「体温低下」が、実際に及ぼす影響を探ってみましょう。

●「冷え」が免疫力を下げる
昔から、体温が低い人は病気にかかりやすいといわれています。私たちの体は、冷えると手足がかじかみ、動きもぎこちなくなりますが、それと同様に、体が冷えると血液中の白血球も活動がにぶり、老廃物や病原菌を処理する力が低下します。その結果、免疫力が落ちるのです。体温が1度下がると、免疫力はなんと30%以上もダウンするといわれています。冬にかぜをひきやすいのはこのせいで、外気の寒さによる体温低下が免疫力を低下させる要因といえます。

その免疫力とは、何なのか? 簡単にいうと、外敵の侵入を食い止めつつ、侵入してきた外敵に対して徹底的に攻撃する白血球の力のことで、いわば自衛隊のようなものです。カビやバイ菌、ウイルスから24時間体制で私たちを守っている免疫が低下してしまうと、病原菌に侵入されやすくなるのです。

●体温が0.5度下がると起こるダメージとは
人は動物のような体毛がないことからも、もともと熱帯に発生したと推測されています。暑さに耐えるための体温調節機能は存在しますが、寒さに対する特別な機能を持っていないため「冷え」に弱く、冷えるとさまざまな病気にかかりやすくなると考えられています。冬にはかぜや肺炎、脳卒中や心筋梗塞、高血圧などの循環器疾患・それ以外にも、がん、腎臓病、糖尿病、膠原病など、病気での死亡率が上昇します。

外気が一番低くなる午前3時~5時に死亡率が高く、ぜんそく発作やアトピーなどのかゆみがひどくなるのもこの時間帯。こうした現象は、すべて体温の変化が大きく関係しています。1日の最低体温と最高体温の差は1度くらいになるので、たった0.5度の違いでも、かなりのダメージが生まれるのです。

●体が冷えているときに出るサイン
自分では感じていなくても冷え症の人は結構います。手足がほてるという人でも、お腹が冷たい人は冷え症、低体温といえるでしょう。汗かきの人も同じで、汗が大量に出るのは体内の余分な水分を捨てて、体を温めようとする反応。足がむくむ人も冷え症です。これ以外にも眼の下にクマができる、鼻の頭が赤い、赤ら顔、唇が紫色、青あざが出やすいなどもサイン。これらは毛細血管の血液が滞り、血流が悪くなっている証拠。このような症状が出たら病気へ進行するおそれがあるので、すぐに、体を温める努力をしましょう。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。