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体が冷え血液が汚れることで引き起こる病気とは!?【カラダを温める食べ物】

Text:石原結實

体が冷えると血液が汚れて病気を引き寄せる

症状はすべて体からのメッセージで、血液を浄化しようとする反応といえます。病気予防にはきれいな血液を保ち、流れをよくすることが重要です。

なぜ、この病気にかかるのか。納得のいく説明がないまま、症状のみを抑える対症療法に終始する西洋医学。一方、東洋医学では2000年も前から「万病一元、血液の汚れから生ず」といわれてきました。すべての病気の原因は「血液の汚れ」であるという意味ですが、それは、いったいどういうことなのでしょう。

漢方医学的には血液中の老廃物、腎臓から尿として排泄される尿素、窒素などの老廃物、脂肪、糖、タンパク質などの過多。赤血球、白血球、血小板などの血球、さまざまなホルモン、アミラーゼなどの酵素などの多寡も「血の汚れ」ととらえられています。

血液中に老廃物や過剰栄養素が多くなると、それを処理しようと白血球が動き出します。しかし、白血球が処理できないほど大量の老廃物が体内に溜まると、以下のような反応が起こります。

こんな症状は血液が汚れている証拠

●発疹
皮膚は体を外界から保護する器官ですが、同時に排泄の働きも持っています。血液が汚れると、体は手っ取り早く皮膚の排泄機能を使って体外に老廃物を出そうとする。これが発疹です。発疹にも、ジンマシン、湿疹、乾癬、フルンケル・カルブンケルなどの化膿疹などがありますが、すべて体内の老廃物が外に出てきている様子です。それを無理に薬で止めようとすることは、大便や排尿を止めるようなもの。発疹は血液の浄化反応と考えてよいのです。

●炎症
血液の汚れを発疹という形で排泄できない冷え症の人や、高齢者、体力のない人が、体に起こす反応が炎症です。風邪などは、バイ菌の力をかりて体内で炎症を起し、血中の老廃物を燃焼しようとする反応です。こうした炎症疾患に対して、日本では卵酒やしょうが湯、漢方では葛根湯などで体を温めて発汗させ、血液の汚れを取り除くことにより、解熱、消炎を図ります。

●動脈硬化、高血圧、血栓
先に挙げた発疹や炎症を起す体力のない高齢者や虚弱体質の人は、血液の汚れを体外に発散する力が弱いため、別の症状が出るおそれがあります。血液は血管の内側に汚れを沈着させてでも血液自身を浄化させようとします。その反応が表れが動脈硬化です。血液の通り道が細くなるので、心臓がより力を入れて血液を押し出すようになるのが高血圧。また、血管が細くなったことで沈着できなくなった汚れを固め、なんとか血液を流そうとする、この固まりが血栓です。

●がん、出血
病気になると薬物で抑えたり、手術で切除したりと、表面の現象を消し去りますが、血液の汚れはそのまま残ってしまいます。こうなると残された道は、1か所に汚れを固め、出血させること。この2つの血液浄化法が具現された病気が、がんです。これらは病気であると同時に、血液が汚れているというサインでもあります。出血性疾患の根治療法は、血液をきれいにすることに尽きる、というわけです。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。

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