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まぐろのおすすめ保存方法/切り方&調理方法/食べ合わせ/メニューとは!?【カラダを温める食べ物】

Text:石原結實

体を温めるアイドル食材

身近な、いつも食べているものにも、体を温める食材はいっぱいあります。なにげなく口にしてはいたけど、もっと効果を感じたい、合理的に食べたい、と思いませんか? 切り方や調理方法で栄養価が変わるので、これを参考にしてぜひ、実践してみましょう。

【まぐろ】良質なタンパク質と脂質を持つ、大型の魚


●高タンパクで低脂肪のヘルシーな赤身
眼が黒いことから、眼黒→「まぐろ」という呼び名がついたと言われるまぐろは、部位によって含まれる栄養分が異なります。背側と腹側の一部の赤色部分を「赤身」と言い、タンパク質やナイアシン、セレンも豊富。抗酸化作用があり、老化防止、免疫力を促進、がん予防などの効果が期待できます。また、まぐろの赤身には牛肉や豚肉よりタンパク質が多く、低脂肪。それに対し、とろと呼ばれる部分は赤身の20倍近くも脂肪を含む高脂肪食品です。

その脂肪には、良質の不飽和脂肪酸EPA やDHA が多く含まれているので、血中のコレステロールを低下させ、動脈硬化や脂質異常症、高血圧、心筋梗塞、脳卒中、脳梗塞を防ぎ、認知症、ボケ予防にも役立つと期待されています。

【Point】魚不足の解消にはまぐろがピッタリ!
積極的に摂りたい栄養成分を多く含むまぐろを食べて、脳を活性化させ、記憶力を向上させましょう。

保存方法

●すぐに食べない場合は冷凍がおすすめ
もともと冷凍を半解凍した状態で販売されているものも多いまぐろ。購入してすぐに水気を拭きとり、ぴったりラップをして冷蔵庫で保存。その日のうちに食べます。残った場合、翌日に持ち越すなら漬け(しょうゆ、酒、みりんに漬ける)に。長期保存したい場合はラップに包んで密封袋に入れて冷凍すれば1か月ほどは保存可能。

おすすめの切り方&調理方法

●刺身包丁がない場合は、長めの包丁を使用します
通常、「サク」という形で販売されています。刺身にする場合は刺身包丁を使い、引き切りをします。サクの右端から筋目に対して直角に包丁を入れ、根本から刃先全体を使い、ゆっくり引いて切ります。和え物や煮物など、調理をする場合はぶつ切りにします。料理によって大きさは変えますが、刺身と同じようにひき切りしてからさいの目に切ります。

・引き切り/刺身など
・ぶつ切り/和え物など

おすすめの食べ合わせ

●まぐろ+ごぼう
血液サラサラ効果で高血圧、動脈硬化の予防に。

●まぐろ+山いも
ネバネバ成分で疲労回復、体力増強に。

まぐろメニュー例

まぐろの漬け、ポキ、まぐろのタルタル、カルパッチョ、竜田揚げ、まぐろステーキ、炙りわさびソース、まぐろとねぎの煮物、まぐろと大根のしょうが煮など。

【書誌情報】
『図解 カラダを温める食べ物』
著者:石原結實 医学博士/イシハラクリニック院長
レシピ/料理:藤沢セリカ

近年、低体温が病気を招く原因となり、体温が上がると不調が改善=健康になるといわれている。医師である著者が、身体を温める30種以上の食材をクローズアップし、食材ごとの成分や効能、また、調理法や切り方・保存法・食べ合せによる最適な摂り方を紹介、解説する。

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