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やせホルモン「レプチン」をたくさん分泌させる方法とは?【ゆるやせ漢方ダイエット】

Text:工藤孝文

ダイエットには心と体のバランスが大切 

大事な試験や商談の前に、食欲がなくなったり、食べ物がのどを通りにくかった経験は誰にでもあるかと思います。これは適度なストレスによって交感神経が刺激され、一時的に食欲が抑えられているから。体の働きをコントロールする自律神経には、活動時に優位になる交感神経と休息時に優位になる副交感神経があり、互いに影響しあい心と体のバランスを保っています。

ストレスも適度であれば交感神経の働きを高め、食欲を抑えて新陳代謝を活発にするので、ダイエットにはたいへん有効です。しかし、慢性的なストレスにさらされると、体からはコルチゾールと呼ばれるストレスホルモンが過剰に分泌され、食欲抑制ホルモンであるレプチンを減少させてしまいます。レプチンは「やせホルモン」とも言われ、脂肪が増えてくると脳の満腹中枢に働きかけて食欲を減退させます。さらに交感神経の活動を盛んにして、肝臓や筋肉での脂肪燃焼を促し、太りすぎを防止する効果もあります。

ダイエットのために極端な食事制限をすると、慢性的なストレスとなってコルチゾールが分泌されやすく、レプチンが働かないために、かえって太りやすくなります。がんばっているのに逆効果というのは、つらいものです。自律神経を整えて、無理なくやせるためには、ストレスを抱え込まないで心と体のバランスを保つことです。これこそが、ゆるくやせるダイエットにとって大切なのです。

【書誌情報】
『ゆるやせ漢方ダイエット』
著者:工藤孝文/ダイエット・漢方外来医師

なぜ太ってしまうのでしょう?それは、消費する以上に食べてしまうから。余った脂質や糖が体に蓄積されて太ってしまうのです。ゆるやせ漢方ダイエットは、そんな当たり前のことを知っているのに、やせたくてもやせられない人のための本です。
ゆるやせ漢方ダイエットのメソッド□食行動(食べグセ)の見直し+漢方薬を飲むこと□ 食行動質問票で食グセをチェツク。A~Gのタイプ別にアドバイス□ 気・血・水の体質別に、漢方薬で心と体の不調を整える。きつい運動や糖質制限も必要ありません。無理なく、ゆるーくやせてリバウンドなし。心と体も不調も整い、まさに一石三鳥のダイエット法です。52.8㎏→40.8㎏ 1年で12㎏減。97㎏→83.2㎏ 半年で13.8㎏減ほか、大成功例も満載です。基本のダイエット漢方薬(大柴胡湯・防風通聖散・ 防已黄耆湯)のほかにも、「ゆるやせ漢方薬」を数多く紹介しました。NHK「あさイチ」「ガッテン!」出演。10万人をやせさせたドクター工藤の新ダイエット法です。

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